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かな もどる なんでもないことで そして いつも いつのころからか つかれてぼんやりしたり なにかうわの いつもいっしょで いつまでもいっしょだと そんなふうに いつのころからか ちがうところもあって ちがう いつまでもいっしょではないんだと なんとなく だけど いつまでも かっこよく だけど やはりここでの きっと きっとかっこよく 君に会えなくなる 木村達也 君に会えなくなる 二人でつまらないことで怒ったり なんでもないことで笑ったり そして未来を夢見たりしていたけど 君に会えなくなる いつも身近に感じていた 君の軽やかな歌声も 校庭を速く走る姿も 思い出になってしまう いつのころからか君は 四月からのことに夢中で 突然必死に勉強したり つかれてぼんやりしたり 本を次々に読んでみたり なにかうわの空だったり 君に会えなくなる いつもいっしょで いつまでもいっしょだと そんなふうに思っていたけど いつのころからか ちがうところもあって ちがう夢も見ていて いつまでもいっしょではないんだと なんとなく気がつきはじめた 君に会えなくなる だけど思い出のなかの君は いつまでも軽やかな歌声で かっこよく校庭を走っている 君に会えなくなる だけど未来の君は やはりここでの君と同じように きっと軽やかに歌っている きっとかっこよく走っている もどる きみにあえなくなる きむらたつや きみにあえなくなる ふたりでつまらないことでおこったり なんでもないことでわらったり そしてみらいをゆめみたりしていたけど きみにあえなくなる いつもみぢかにかんじていた きみのかろやかなうたごえも こうていをはやくはしるすがたも おもいでになってしまう いつのころからかきみは しがつからのことにむちゅうで とつぜんひっしにべんきょうしたり つかれてぼんやりしたり ほんをつぎつぎによんでみたり なにかうわのそらだったり きみにあえなくなる いつもいっしょで いつまでもいっしょだと そんなふうにおもっていたけど いつのころからか ちがうところもあって ちがうゆめもみていて いつまでもいっしょではないんだと なんとなくきがつきはじめた きみにあえなくなる だけどおもいでのなかのきみは いつまでもかろやかなうたごえで かっこよくこうていをはしっている きみにあえなくなる だけどみらいのきみは やはりここでのきみとおなじように きっとかろやかにうたっている きっとかっこよくはしっている Kimi ni aenaku naru Kimura Tatuya Kimi ni aenaku naru Hutari de tumaranai koto de okottari nandemo nai koto de warattari sosite mirai o yume mitarisite itakedo Kimi ni aenakunaru Itumo midika ni kanzite ita kimi no karoyakana utagoe mo kôtei o hayaku hasiru sugata mo omoide ni nattesimau Itu no korokaraka kimi wa sigatu kara no koto ni mutyû de totuzen hissi ni benkyô sitari tukarete bon'yari sitari hon o tugitugi ni yonde mitari nanika uwa no sora dattari Kimi ni aenakunaru itumo issyode ituma demo issyodato sonna hû ni omotte itakedo Ituno koro karaka tigau tokoro mo atte tigauyume mo mite ite itumademo issyo de wa nainda to nanto naku ki ga tuki hazimeta Kimi ni aenakunaru dakedo omoide no naka no kimi wa itumademo karoyakana utagoe de kakko yoku kôtei o wa sitteiru Kimi ni aenakunaru dakedo mirai no kimi wa yahari kokode no kimi to onaziyô ni kitto karoyaka ni utatte iru kitto kakko yoku hasitte iru かな もどる わたしの やさしいあなたの いっしょにがんばった ありがとう わたしの いっしょになにかを ありがとう わたしの ひらめくあなたの やさしい ありがとう わたしの さびしいときも あなたの やさしいあなたがいた ありがとう かけがえのないあなたがいた ありがとう 心の中に 木村達也 わたしの心の中に やさしいあなたの笑顔 暑い校庭をかけていく 涼しい朝に歌っている いっしょにがんばった毎日を ありがとう わたしの心の中に 輝くあなたの瞳 夢中でおいかけたボール 読み続けた単行本 いっしょになにかを続けた毎日を ありがとう わたしの心の中に ひらめくあなたの手 困ったときに助けてくれた 一人のときにさそってくれた やさしい毎日を ありがとう わたしの心の中に 数えきれないあなたの姿 楽しいときも さびしいときも あなたの姿があった やさしいあなたがいた毎日を ありがとう かけがえのないあなたがいた毎日を ありがとう もどる こころのなかに きむらたつや わたしのこころのなかに やさしいあなたのえがお あついこうていをかけていく すずしいあさにうたっている いっしょにがんばったまいにちを ありがとう わたしのこころのなかに かがやくあなたのひとみ むちゅうでおいかけたボール よみつづけたたんこうぼん いっしょになにかをつづけたまいにちを ありがとう わたしのこころのなかに ひらめくあなたのて こまったときにたすけてくれた ひとりのときにさそってくれた やさしいまいにちを ありがとう わたしのこころのなかに かぞえきれないあなたのすがた たのしいときも さびしいときも あなたのすがたがあった やさしいあなたがいたまいにちを ありがとう かけがえのないあなたがいたまいにちを ありがとう Kokoro no naka ni Kimura Tatuya Watasi no kokoro no naka ni yasasi'i anata no egao Atui kôtei o kakete iku suzusi'i asa ni utatte iru issyo ni ganbatta mainiti o arigatô Watasi no kokoro no naka ni kagayaku anata no hitomi Mutyû de oikaketa bôru yomi tuduketa tankôbon issyo ni nanika o tuduketa mainiti o arigatô Watasi no kokoro no naka ni hirameku anata no te Komatta toki ni tasuketekureta hitori no toki ni sasotte kureta yasasi'i mainiti o arigatô Watasi no kokoro no naka ni kazoekirenai anata no sugata Tanosi'i toki mo sabisi'i toki mo anata no sugata ga atta Yasasi'i anata ga ita mainiti o arigatô Kakegae no nai anata ga ita mainiti o arigatô かな もどる ふたりで ふたりで そんなふうに でも ふたりで そんなふうに だけどあなたとぼくは あなたとぼく ねがっている ふたりで見る夢 木村達也 ふたりで夢を見ていた そんなふうに思っていた でも時を重ねるにつれ 得意なことも苦手なことも 違うことがわかってきた ふたりで夢を見ていた そんなふうに思っていた だけどあなたとぼくは 夢も違うことがわかってきた 別々の道を進む あなたとぼく 二人の夢がかなうように ねがっている もどる ふたりでみるゆめ きむらたつや ふたりでゆめをみていた そんなふうにおもっていた でもときをかさねるにつれ とくいなこともにがてなことも ちがうことがわかってきた ふたりでゆめをみていた そんなふうにおもっていた だけどあなたとぼくは ゆめもちがうことがわかってきた べつべつのみちをすすむ あなたとぼく ふたりのゆめがかなうように ねがっている Hutari de miru yume Kimura Tatuya Hutari de yume o mite ita sonnahû ni omotte ita Demo toki o kasaneru ni ture tokuina koto mo nigatena koto mo tigau koto ga wakatte kita Hutari de yume o mite ita sonnahû ni omotte ita Dakedo anata to boku wa yume mo tigau koto ga wakatte kita Betubetu no miti o susumu anata to boku Hutari no yume ga kanau yôni negatte iru かな もどる やさしさに ずっと いままで はなれて あなたのやさしさに いつも いままであたりまえに ひとり あなたのやさしさに なぜ なんとなくわかっていたのに うしなうときになってはじめて その いつも いままでそれが だけどわかれるときになってやっと あなたのやさしさに やさしさに気がついて 木村達也 ずっと近くで見守ってくれた いままで考えたことがなかったけれど はなれて旅立つときになってやっと あなたのやさしさに気がついて いつも近くで支えてくれた いままであたりまえに感じていたけれど ひとり旅立つときになってやっと あなたのやさしさに気がついて なぜ気がつかなかったのだろう なんとなくわかっていたのに うしなうときになってはじめて その大切さに気がつくなんて いつも笑顔で声をかけてくれた いままでそれが普通の毎日だった だけどわかれるときになってやっと あなたのやさしさに気がついて もどる やさしさにきがついて きむらたつや ずっとちかくでみまもってくれた いままでかんがえたことがなかったけれど はなれてたびだつときになってやっと あなたのやさしさにきがついて いつもちかくでささえてくれた いままであたりまえにかんじていたけれど ひとりたびだつときになってやっと あなたのやさしさにきがついて なぜきがつかなかったのだろう なんとなくわかっていたのに うしなうときになってはじめて そのたいせつさにきがつくなんて いつもえがおでこえをかけてくれた いままでそれがふつうのまいにちだった だけどわかれるときになってやっと あなたのやさしさにきがついて Yasasisa ni ki ga tuite Kimura Tatuya Zutto tikaku de mimamotte kureta Imamade kangaeta koto ga nakatta keredo hanarete tabidatu toki ni natte yatto anata no yasasisa ni ki ga tuite Itumo tikaku de sasaete kureta Imamade atarimae ni kanzite ita keredo hitori tabidatu toki ni natte yatu to anata no yasasisa ni ki ga tuite Naze ki ga tukanakatta no darô Nanto naku wakatte ita no ni usinau toki ni natte hazimete sono taisetusa ni ki ga tuku nante Itu mo egao de koe o kaketekureta Imamade sore ga hutû no mainiti datta Dakedo wakareru toki ni natte yatu to anata no yasasisa ni ki ga tuite かな もどる あたたかくなってきて かすみが そよ この また だけど あたたかな だけど やわらかな 君のいない春がきた 木村達也 あたたかくなってきて かすみが空にかかっている 草木も芽吹いてきて そよ風がふいている この街にも また春がやってきた だけど君はもういない 君のいない街に あたたかな春がやってきて 小鳥は歌い始め 蝶は舞い始める だけど君はもういない 君のいない街に 静かな風の春がやってきた 君のいない街に やわらかな雨の春がやってきた もどる きみのいないはるがきた きむらたつや あたたかくなってきて かすみがそらにかかっている くさきもめぶいてきて そよかぜがふいている このまちにも またはるがやってきた だけどきみはもういない きみのいないまちに あたたかなはるがやってきて ことりはうたいはじめ ちょうはまいはじめる だけどきみはもういない きみのいないまちに しずかなかぜのはるがやってきた きみのいないまちに やわらかなあめのはるがやってきた Kimi no inai haru ga kita Kimura Tatuya Atatakaku natte kite kasumi ga sora ni kakatte iru Kusaki mo mebuite kite soyokaze ga huite iru Kono mati ni mo mata haru ga yatte kita Dakedo kimi wa mô inai Kimi no inai mati ni atatakana haru ga yatte kite Kotori wa utai hazime tyô wa mai hazimeru Dakedo kimi wa mô inai Kimi no inai mati ni sizukana kaze no haru ga yatte kita Kimi no inai mati ni yawarakana ame no haru ga yatte kita かな もどる いつもとかわらずに いつもとかわらない いつもとかわらない だけど いつもとかわらない いつもとかわらない だけど いつもとかわらない いつもとかわらない もうぼくのまわりから いつもとかわらない いつもとかわらない ずっと このまま いつもとかわらずに 木村達也 いつもとかわらない声で いつもとかわらない冗談 だけど今日でそれも終わり 明日からは別々の道を歩く いつもとかわらない君の いつもとかわらない笑顔 だけど今日は少し寂しい 明日からは別々の人に会う いつもとかわらない冗談と いつもとかわらない笑顔は もうぼくのまわりから 消えてなくなってしまう いつもとかわらない君の いつもとかわらない笑顔が ずっと続いたらいいのに このまま続いたらいいのに もどる いつもとかわらずに きむらたつや いつもとかわらないこえで いつもとかわらないじょうだん だけどきょうでそれもおわり あすからはべつべつのみちをあるく いつもとかわらないきみの いつもとかわらないえがお だけどきょうはすこしさびしい あしたからはべつべつのひとにあう いつもとかわらないじょうだんと いつもとかわらないえがおは もうぼくのまわりから きえてなくなってしまう いつもとかわらないきみの いつもとかわらないえがおが ずっとつづいたらいいのに このままつづいたらいいのに Itumo to kawarazu ni Kimura Tatuya Itumo to kawaranai koe de itumo to kawaranai zyôdan Dakedo kyô de sore mo owari asu kara wa betubetu no miti o aruku Itumo to kawaranai kimi no itumo to kawaranai egao Dakedo kyô wa sukosi sabisi'i asita kara wa betubetu no hito ni au Itumo to kawaranai zyôdan to itumo to kawaranai egao wa mô boku no mawari kara kiete nakunatte simau Itumo to kawaranai kimi no itumo to kawaranai egao ga zutto tuduitara i'i no ni konomama tuduitara i'i no ni かな もどる なぜだろう わたしたちは なりたくなかった あなたとずっとずっと いっしょにいたかった あの あなたのさしのべた ほほえんでつかめばよかった やさしい あまえればよかった なぜだろう 木村達也 卒業の季節に わたしたちは別れた 別々の道を歩くのに 強がって平気な顔をしていた 本当ははなればなれに なりたくなかった あなたとずっとずっと いっしょにいたかった あの日あのとき あなたのさしのべた手を ほほえんでつかめばよかった 意地をはらないで素直に やさしい笑顔に あまえればよかった もどる なぜだろう きむらたつや そつぎょうのきせつに わたしたちはわかれた べつべつのみちをあるくのに つよがってへいきなかおをしていた ほんとうははなればなれに なりたくなかった あなたとずっとずっと いっしょにいたかった あのひあのとき あなたのさしのべたてを ほほえんでつかめばよかった いじをはらないですなおに やさしいえがおに あまえればよかった Nazedarô Kimura Tatuya Sotugyô no kisetu ni watasitati wa wakareta Betubetu no miti o aruku no ni tuyogatte heikina kao o site ita Hontô wa hanarebanare ni naritaku nakatta Anata to zutto zutto issyo ni itakatta Ano hi ano toki anata no sasinobeta te o hohoen de tukameba yokatta Izi o haranai de sunao ni yasasi'i egao ni amaereba yokatta かな もどる やがておとずれるわかれに ふりつもった きらきらと あなたの はにかむしぐさ あなたとの きえてしまうのでしょうか やがておとずれるわかれに 木村達也 心の中に ふりつもった思い出 きらきらと光る あなたの笑顔と はにかむしぐさ 春がきたら あなたとの思い出もとけて きえてしまうのでしょうか もどる やがておとずれるわかれに きむらたつや こころのなかに ふりつもったおもいで きらきらとひかる あなたのえがおと はにかむしぐさ はるがきたら あなたとのおもいでもとけて きえてしまうのでしょうか Yagate otozureru wakare ni Kimura Tatuya Kokoro no naka ni huri tumotta omoide kirakira to hikaru Anata no egao to hanikamu sigusa Haru ga kitara anata to no omoide mo tokete kiete simau no desyôka Â Î Û Ê Ô â î û ê ô |