ホーム もくじ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 小説 童詩 詩 他 紹介 http://jupiter2.webcrow.jp から移転しました。 https://jupiter2.stars.ne.jp ホタルの詩 (ほたるのし・うた)
ホタルの詩(ほたるのし・ほたるのうた) かな もどる つぎへ ほたる くらやみの ぼくを くらやみでまよっていたら こっちへ ぼくを ほたる 木村達也 くらやみの中で 小さく光っているから ぼくを見つけてね くらやみでまよっていたら こっちへ来てって ぼくを呼んでね もどる つぎへ ほたる きむらたつや くらやみのなかで ちいさくひかっているから ぼくをみつけてね くらやみでまよっていたら こっちへきてって ぼくをよんでね Hotaru Kimura Tatuya Kurayami no naka de ti'isaku hikatte iru kara boku o mitukete ne Kurayami de mayotte itara kotti e kitette boku o yonde ne かな もどる つぎへ ふうわりと ふうわりと 一匹の蛍 木村達也 ふうわりと舞う 一匹の蛍 微風の中で 飛んでいる 頼りない飛び方だけれど 確かに宙を飛んでいる ふうわりと舞う 一匹の蛍 林の中で 青い光を放つ 儚く仄かな光だけれど 確かに光り輝いている もどる つぎへ いっぴきのほたる きむらたつや ふうわりとまう いっぴきのほたる そよかぜのなかで とんでいる たよりないとびかただけれど たしかにちゅうをとんでいる ふうわりとまう いっぴきのほたる はやしのなかで あおいひかりをはなつ はかなくほのかなひかりだけれど たしかにひかりかがやいている Ippiki no hotaru Kimura Tatuya Hu'uwari to mau ippiki no hotaru Soyokaze no naka de tonde iru Tayorinai tobikata dakeredo tasika ni tyû o tonde iru Hu'uwari to mau ippiki no hotaru Hayasi no naka de aoi hikari o hanatu Hakanaku honokana hikari dakeredo tasikani hikari kagayaite iru かな もどる つぎへ だれかをさがして さまよっている なにかをさがして さまよっている だれかをさがして だれかをさがして 木村達也 夜の小川の近くを さまよっている蛍 右に行ったり 左に行ったり なにかをさがして 青く光っている 暗い林の中を さまよっている蛍 奥に行ったり 手前にもどったり だれかをさがして 青く光っている もどる つぎへ だれかをさがして きむらたつや よるのおがわのちかくを さまよっているホタル みぎにいったり ひだりにいったり なにかをさがして あおくひかっている くらいはやしのなかを さまよっているホタル おくにいったり てまえにもどったり だれかをさがして あおくひかっている Dareka o sagasite Kimura Tatuya Yoru no ogawa no tikaku o samayotte iru hotaru Migi ni ittari Hidari ni ittari Nanika o sagasite aoku hikatte iru Kurai hayasi no naka o samayotte iru hotaru Oku ni ittari temae ni modottari Dareka o sagasite aoku hikatte iru かな もどる つぎへ この わたしより まんまるの いっそう この ぼくだって 月と蛍 木村達也 この青い天空で わたしより大きく 輝いているものはいない まんまるの月は 多くの星をしたがえて いっそう光り輝く この暗い森の中で ぼくだって光り輝いている 仄かな光だけれど 小さな蛍は 草の葉にとまって 地球の一部を照らしている もどる つぎへ つきとホタル きむらたつや このあおいてんじょうで わたしよりおおきく かがいているものはいない まんまるのつきは おおくのほしをしたがえて いっそうひかりかがやく このくらいもりのなかで ぼくだってひかりかがやいている ほのかなひかりだけれど ちいさなホタルは くさのはにとまって ちきゅうのいちぶをてらしている Tuki to hotaru Kimura Tatuya Kono aoi tenzyô de watasi yori ôkiku kagaite iru mono wa inai Manmaru no tuki wa ôku no hosi o sitagaete issô hikari kagayaku Kono kurai mori no naka de boku datte hikari kagayaite iru Honokana hikari dakeredo Ti'isana hotaru wa kusa no ha ni tomatte tikyû no itibu o terasite iru かな もどる つぎへ きらめく イルミネーションのように きらめく 星と蛍 木村達也 星は青い天空に 宝石のように散らばり 美しく光り輝いている きらめく天の川は 星雲と光を集めて 宇宙に横たわっている 蛍は暗い森に イルミネーションのように 点滅しながら輝いている きらめく蛍の群舞は 仄かな光を集めて 地上の天の川になっている もどる つぎへ ほしとホタル きむらたつや ほしはあおいてんくうに ほうせきのようにちらばり うつくしくひかりかがやいている きらめくあまのがわは せいうんとひかりをあつめて うちゅうによこたわっている ホタルはくらいもりに イルミネーションのように てんめつしながらかがやいている きらめくホタルのぐんぶは ほのかなひかりをあつめて ちじょうのあまのがわになっている Hosi to hotaru Kimura Tatuya Hosi wa aoi tenkû ni hôseki no yôni tirabari utukusiku hikari kagayaite iru Kirameku amanogawa wa seiun to hikari o atumete utyû ni yokotawatte iru Hotaru wa kurai mori ni iruminêsyon no yôni tenmetu sinagara kagayaite iru Kirameku hotaru no gunbu wa honokana hikari o atumete tizyô no amanogawa ni natte iru かな もどる つぎへ きっと きっと 野原の蛍 木村達也 蛍が舞っている 夜の野原から 近くの家の窓が見える 端の窓が明るいので 家は夜の野原にいる 大きな蛍みたいだ 家にいる人は 近くの野原に 蛍が舞っていることは きっと知らないだろう 家にいる人は 家の窓が明るく光り 蛍みたいになっていることは きっと知らないだろう もどる つぎへ のはらのホタル きむらたつや ホタルがまっている よるののはらから ちかくのいえのまどがみえる はしのまどがあかるいので いえはよるののはらにいる おおきなほたるみたいだ いえにいるひとは ちかくののはらに ほたるがまっていることは きっとしらないだろう いえにいるひとは いえのまどがあかるくひかり ほたるみたいになっていることは きっとしらないだろう Nohara no hotaru Kimura Tatuya Hotaru ga matte iru yoru no nohara kara tikaku no ie no mado ga mieru Hasi no mado ga akarui node ie wa yoru no nohara ni iru ôkina hotaru mitaida Ie ni iru hito wa tikaku no nohara ni hotaru ga matte iru koto wa kitto siranai darô Ie ni iru hito wa ie no mado ga akaruku hikari hotaru mitai ni natte iru koto wa kitto siranai darô もどる つぎへ 優しい君はどこへ消えてしまったの? 闇の中でさまよう一匹の蛍 やさしい きみは どこへ きえて しまったの? やみの なかで さまよう いっぴきの ほたる Yasasi'i kimi wa doko e kiete simattano? Yami no naka de samayô ippiki no hotaru かな もどる つぎへ ほのかで ぼくはまた ながい あの どこに あの ぼくを ここにいるよ 消えた蛍 木村達也 君が小さくさけんだとき 光がひとつまいあがった ほのかで神秘的なその輝きは 空をまって消えていった ぼくはまた暗闇につつまれ ながい沈黙がおとずれた あの日、飛びたった蛍は どこに消えたのだろうか? 恋と同じように形もなく 儚く消えたのだろうか? あの日、君が蛍と呼ぶ声は ぼくを呼ぶ声だったのだろうか? 消えた君を今ごろさがして 涙の光っている蛍が ここにいるよ もどる つぎへ きえたほたる きむらたつや きみが ちいさく さけんだとき ひかりが ひとつ まいあがった ほのかで しんぴてきな その かがやきは そらを まって きえて いった ぼくは また くらやみに つつまれ ながい ちんもくが おとずれた あのひ とびたった ほたるは どこに きえたのだろうか? こいと おなじように かたちも なく はかなく きえたのだろうか? あのひ きみが ほたるを よぶ こえは ぼくを よぶ こえ だったのだろうか? きえた きみを いまごろ さがして なみだの ひかって いる ほたるが ここに いるよ Kieta hotaru Kimura Tatuya Kimi ga ti'isaku sakenda toki hikari ga hitotu maiagatta Honoka de sinpitekina sono kagayaki wa sora o matte kiete itta Boku wa mata kurayami ni tutumare nagai tinmoku ga otozureta Ano hi tobitatta hotaru wa doko ni kieta no darô ka? Koi to onazi yô ni katati mo naku hakanaku kieta no darô ka? Ano hi kimi ga hotaru o yobu koe wa boku o yobu koe datta no darô ka? kieta kimi o imagoro sagasite namida no hikatte iru hotaru ga koko ni iru yo かな もどる つぎへ でも だから でも だからみんなで 進め蛍 木村達也 仄かに光るから 寂しいやつだと思われているかも でも僕には仲間がいっぱいいる だから大勢で進むんだ 進め蛍 オー 僕らの進む道は明るい 儚く消えそうだから 控えめなやつだと思われているかも でも派手なことも大好きさ だからみんなで光るんだ 光れ蛍 オー 僕らの進む道は輝く もどる つぎへ すすめほたる きむらたつや ほのかにひかるから さびしいやつだとおもわれているかも でもぼくにはなかまがいっぱいいる だからおおぜいですすむんだ すすめほたる オー ぼくらのすすむみちはあかるい はかなくきえそうだから ひかえめなやつだとおもわれているかも でもはでなこともだいすきさ だからみんなでひかるんだ ひかれほたる オー ぼくらのすすむみちはかがやく Susume hotaru Kimura Tatuya Honoka ni hikaru kara sabisi'i yatudato omowarete iru kamo Demo boku ni wa nakama ga ippai iru Dakara ôzei de susumunda Susume hotaru ô Bokura no susumu miti wa akarui Hakanaku kiesô dakara hikaemena yatuda to omowarete iru kamo Demo hadena koto mo daisuki sa Dakara minna de hikarunda Hikare hotaru ô Bokura no susumu miti wa kagayaku かな もどる つぎへ だれもいなかった あらわれなかった くらやみに いつかまたこの この 蛍の川 木村達也 蛍の川に来たけど だれもいなかった 蛍を待っていたけど あらわれなかった くらやみに時が流れた 蛍の川は静かで 冷たい水が流れている いつかまたこの川に 蛍がくるといいな 美しく光る蛍が この川を舞うといいな もどる つぎへ ほたるのかわ きむらたつや ほたるのかわにきたけど だれもいなかった ほたるをまっていたけど あらわれなかった くらやみにときがながれた ほたるのかわはしずかで つめたいみずがながれている いつかまたこのかわに ほたるがくるといいな うつくしくひかるほたるが このかわをまうといいな Hotaru no kawa Kimura Tatuya Hotaru no kawa ni kitakedo Dare mo inakatta Hotaru o matte itakedo Arawarenakatta Kurayami ni toki ga nagareta Hotaru no kawa wa sizukade Tumetai mizu ga nagarete iru Ituka mata kono kawa ni hotaru ga kuruto i'ina Utukusiku hikaru hotaru ga kono kawa o mauto i'ina かな もどる つぎへ あっ! また 蛍に驚く 木村達也 あっ! 君が声をあげると 長い髪の毛に 光る蛍がとまった 田舎の夕暮れ 君と歩いた道 君は驚いて 髪の毛に手をやったが 蛍はふうわりと舞って また飛び立った 淡く光りながら 夢のように消えていった もどる つぎへ ほたるにおどろく きむらたつや あっ! きみがこえをあげると ながいかみのけに ひかるほたるがとまった いなかのゆうぐれ きみとあるいたみち きみはおどろいて かみのけにてをやったが ほたるはふうわりとまって またとびたった あわくひかりながら ゆめのようにきえていった Hotaru ni odoroku Kimura Tatuya A'! Kimi ga koe o ageru to nagai kami no ke ni hikaru hotaru ga tomatta Inaka no yûgure Kimi to aruita miti Kimi wa odoroite kami no ke ni te o yatta ga hotaru wa hu'uwari to matte mata tobitatta Awaku hikari nagara yume no yôni kiete itta かな もどる くらやみの ぼくに いつでも 小さな光 木村達也 くらやみの中で 迷ってしまったら ぼくに教えてね 小さな光でよければ いつでも道を 照らすよ もどる ちいさなひかり きむらたつや くらやみのなかで まよってしまったら ぼくにおしえてね ちいさなひかりでよければ いつでもみちを てらすよ Ti'isana hikari kimuratatuya Kurayami no naka de mayotte simattara boku ni osiete ne ti'isana hikari de yokereba itudemo miti o terasu yo â î û ê ô |