かな もどる 雪にこぼれる涙 ぼくは ぼくは 雪だるま 木村達也 温かい息を 吹きかけられると ぼくは溶けてしまうよ 大好きな人に 冷たくされると ぼくは生きていけないよ もどる 雪にこぼれる涙 ゆきだるま きむらたつや あたたかいいきを ふきかけられると ぼくはとけてしまうよ だいすきなひとに つめたくされると ぼくはいきていけないよ Yukidaruma Kimura Tatuya Atatakai iki o hukikake rareru to boku wa tokete simau yo Daisukina hito ni tumetaku sareru to boku wa ikite ikenai yo かな もどる 凍る日 ぼくの ありがとう ぼくの ぼくなんかのためにありがとう だれにも ぼくのためにありがとう こぼれているよ こんなぼくの 雪にこぼれる涙 木村達也 雪が降っているね 雪の中から ぼくの涙を 拾ってきてくれて ありがとう 雪だるまが ぼくの涙を 拾ってきてくれたよ ぼくなんかのためにありがとう だれにも相手にされないような ぼくのためにありがとう 雪がきらきらかがやいて 降り続いている 涙もきらきらかがやいて こぼれているよ こんなぼくの涙を 拾ってくれてありがとう もどる 凍る日 ゆきにこぼれるなみだ きむらたつや ゆきがふっているね ゆきのなかから ぼくのなみだを ひろってきてくれて ありがとう ゆきだるまが ぼくのなみだを ひろってきてくれたよ ぼくなんかのためにありがとう だれにもあいてにされないような ぼくのためにありがとう ゆきがきらきらかがやいて ふりつづいている なみだもきらきらかがやいて こぼれているよ こんなぼくのなみだを ひろってくれてありがとう Yuki ni koboreru namida Kimura Tatuya Yuki ga hutte iru ne yuki no naka kara boku no namida o hirotte kite kurete arigatô Yukidaruma ga boku no namida o hirotte kite kureta yo Boku nanka no tame ni arigatô Dare nimo aite ni sarenai yôna boku no tame ni arigatô Yuki ga kirakira kagayaite huri tuzuite iru Namida mo kirakira kagayaite koborete iru yo Kon'na boku no namida o hirotte kurete arigatô かな もどる 雪がふってきたね いくら そして 凍る日 木村達也 機会を捉えて何かを聞けば 答えてはくれるけど 返事はなんとなくうわの空で 顔がこっちを向いていない 僕が話しかけているのに 他の人に話かけようとする 他の人に話すときは笑顔なのに 他の人が誘うときは笑顔なのに いくら呼んでも声が届かない 心の中で泣いていても叫んでいても 振り向いてくれない冷たい横顔 そして口もきかなくなった 僕も口がきけなくなった 凍る日に立ち尽くす雪だるま もどる 雪がふってきたね こおるひ きむらたつや きかいをとらえてなにかをきけば こたえてはくれるけど へんじはなんとなくうわのそらで かおがこっちをむいていない ぼくがはなしかけているのに ほかのひとにはなしかけようとする ほかのひとにはなすときはえがおなのに ほかのひとがさそうときはえがおなのに いくらよんでもこえがとどかない こころのなかでないていてもさけんでいても ふりむいてくれないつめたいよこがお そしてくちもきかなくなった ぼくもくちがきけなくなった こおるひにたちつくすゆきだるま Kôru hi Kimura Tatuya Kikai o toraete nanika o kikeba Kotaete wa kureru kedo Henzi wa nanto naku uwa no sora de Kao ga kotti o muite inai Boku ga hanasi kakete irunoni Hoka no hito ni hanasi kakeyôto suru Hoka no hito ni hanasu toki wa egao nanoni Hoka no hito ga sasô toki wa egao nanoni Ikura yonde mo koe ga todokanai Kokoro no naka de naite itemo sakende itemo Hurimuite kurenai tumetai yokogao Sosite kuti mo kikanaku natta Boku mo kuti ga kikenaku natta Kôru hi ni tati tukusu yukidaruma かな もどる 降り続く雪 ちょっと そうだね ちょっと ちょっと そうだね ちょっと ずっといっしょだよ そうだね ずっとずっと いっしょだね 雪がふってきたね 木村達也 雪が降ってきたね ちょっと寒くなってきたよ そうだね ちょっと寒くなってきたね 風がふいてきたね ちょっと今夜は冷えるよ そうだね ちょっと今夜は冷えるね 暗い夜も 凍える日も ずっといっしょだよ そうだね ずっとずっと いっしょだね もどる 降り続く雪 ゆきがふってきたね きむらたつや ゆきがふってきたね ちょっとさむくなってきたよ そうだね ちょっとさむくなってきたね かぜがふいてきたね ちょっとこんやはひえるよ そうだね ちょっとこんやはひえるね くらいよるも こごえるひも ずっといっしょだよ そうだね ずっとずっと いっしょだね Yuki ga hutte kita ne Kimura Tatuya Yuki ga hutte kita ne Tyotto samuku natte kita yo Sôda ne Tyotto samuku natte kita ne Kaze ga huite kita ne Tyotto kon'ya wa hieru yo Sôda ne Tyotto kon'ya wa hieru ne Kurai yoru mo Kogoeru hi mo Zutto issyoda yo Sôda ne Zutto zutto issyoda ne かな もどる 帰り道に こんなにも こんなにも それでも こんなにも こんなにも やさしい ぼくをこんなにも せつなくてかなしくて 降り続く雪 木村達也 こんなにも傷ついて こんなにも悲しくて それでも生きている 耐え続けている こんなにも冷たくて こんなにも寒くて 凍えるような雪が 降り続いている やさしい思い出が ぼくをこんなにも 苦しめる せつなくてかなしくて 降り続ける雪の中 立ちつくしている もどる 帰り道に ふりつづくゆき きむらたつや こんなにもきずついて こんなにもかなしくて それでもいきている たえつづけている こんなにもつめたくて こんなにもさむくて こごえるようなゆきが ふりつづいている やさしいおもいでが ぼくをこんなにも くるしめる せつなくてかなしくて ふりつづけるゆきのなか たちつくしている Huri tuzuku yuki Kimura Tatuya Kon'na ni mo kizu tuite kon'na ni mo kanasikute soredemo ikite iru tae tuzukete iru Kon'na ni mo tumetakute kon'na ni mo samukute kogoeru yôna yuki ga huri tuzuite iru Yasasii omoide ga boku o kon'na ni mo kurusimeru Setunakute kanasikute huri tuzukeru yuki no naka tatitukusite iru かな もどる 雪の夜 ゆっくりと まいおりてきた つめたいね ぽつんとひとつ かぶった 帰り道に 木村達也 ゆっくりと まいおりてきた 雪のかけら つめたいね 白い田に ぽつんとひとつ 赤いバケツを かぶった雪だるま もどる 雪の夜 かえりみちに きむらたつや ゆっくりと まいおりてきた ゆきのかけら つめたいね しろいたに ぽつんとひとつ あかいバケツを かぶったゆきだるま Kaeri miti ni Kimura Tatuya Yukkuri to maiorite kita yuki no kakera tumetai ne Siroi ta ni potun to hitotu akai baketu o kabutta yukidaruma かな もどる ねるねこ ゆきだるまさん こんばんは ねこさん こんばんは 雪の夜 木村達也 ゆきだるまさん こんばんは 今夜もいい感じで 降りますね ねこさん こんばんは 今夜もいい感じで 冷えていますよ もどる ねるねこ ゆきのよる きむらたつや ゆきだるまさん こんばんは こんやもいいかんじで ふりますね ねこさん こんばんは こんやもいいかんじで ひえていますよ Yuki no yoru Kimura Tatuya Yukidaruma-san Konbanwa Kon'ya mo ii kanzi de hurimasu ne Neko-san Konbanwa Kon'ya mo ii kanzi de hiete imasu yo * かな もどる どこへ ねるねこ ねこねるごろり ぐっすり つめたい ゆっくりふわふわ ねこねるごろり ぐっすり ゆっくりふわふわ ねるねこごろり ぐっすり ねるねこ 木村達也 雪の夜は静かだね ねこねるごろり ぐっすり眠る 雪の夜は静かだね 窓のガラスが つめたい ゆっくりふわふわ 雪はふってくる 部屋はぽかぽか ねこねるごろり ぐっすり眠る ゆっくりふわふわ ねるねこごろり ぐっすり眠る * もどる どこへ ねるねこ きむらたつや ゆきのよるはしずかだね ねこねるごろり ぐっすりねむる ゆきのよるはしずかだね まどのガラスが つめたい ゆっくりふわふわ ゆきはふってくる へやはぽかぽか ねこねるごろり ぐっすりねむる ゆっくりふわふわ ねるねこごろり ぐっすりねむる Neru neko Kimura Tatuya Yuki no yoru wa sizukada ne Neko neru gorori gussuri nemuru Yuki no yoru wa sizukada ne mado no garasu ga tumetai Yukkuri huwahuwa Yuki wa hutte kuru Heya wa pokapoka Neko neru gorori gussuri nemuru Yukkuri huwahuwa neru neko gorori gussuri nemuru かな もどる どこへ くるのかな いくのかな ぼくはどうして ここに ぼくはどこへ いけばよかったのかな どこへ 木村達也 雪が降ってきたね 雪はどこから くるのかな 雪が降ってきたね 雪はどこへ いくのかな 静かな夜だね ぼくはどうして ここに来たのかな 静かな夜だね ぼくはどこへ いけばよかったのかな もどる どこへ きむらたつや ゆきがふってきたね ゆきはどこから くるのかな ゆきがふってきたね ゆきはどこへ いくのかな しずかなよるだね ぼくはどうして ここにきたのかな しずかなよるだね ぼくはどこへ いけばよかったのかな Doko e Kimura Tatuya Yuki ga hutte kita ne Yuki wa doko kara kuru no kana Yuki ga hutte kita ne Yuki wa doko e iku no kana Sizukana yoru da ne Boku wa dôsite koko ni kita no kana Sizukana yoru da ne Boku wa doko e ikeba yokatta no kana かな もどる いちにち カーテンのすきまから カーテンのすきまから カーテンのすきまから いちにち 木村達也 朝、めざめたら寒かった カーテンのすきまから 外を見ると 雪がすこしふっていた 昼、雪はどうなっただろう カーテンのすきまから 外を見ると 雪はすこしつもっていた 夜、また寒くなってきた カーテンのすきまから 外を見ると 雪は静かに舞いおりていた もどる いちにち きむらたつや あさ、めざめたらさむかった カーテンのすきまから そとをみると ゆきがすこしふっていた ひる、ゆきはどうなっただろう カーテンのすきまから そとをみると ゆきはすこしつもっていた よる、またさむくなってきた カーテンのすきまから そとをみると ゆきはしずかにまいおりていた Itiniti Kimura Tatuya Asa、mezame tara samu katta Kâten no sukima kara soto o miru to yuki ga sukosi hutte ita Hiru、yuki wa dônatta darô kâten no sukima kara soto o miru to yuki wa sukosi tumotte ita Yoru、mata samuku natte kita Kâten no sukima kara soto o miru to yuki wa sizukani maiorite ita Â Î Û Ê Ô â î û ê ô 冬の詩U もどる
かな もどる ひとりでさまよう いい ぼくがいっしょに そんなたのしい いい いい ぼくがいっしょに 本を読んで 木村達也 本を読んで いい夢を見てね 眠れるまで ぼくがいっしょに 読んであげるよ 森や星や海のなかで 人や動物が仲良く暮らせる そんなたのしい いい夢を見られるといいね 本を読んで いい夢を見てね 眠れるまで ぼくがいっしょに 読んであげるよ もどる ひとりでさまよう ほんをよんで きむらたつや ほんをよんで いいゆめをみてね ねむれるまで ぼくがいっしょに よんであげるよ もりやほしやうみのなかで ひとやどうぶつがなかよくくらせる そんなたのしい いいゆめをみられるといいね ほんをよんで いいゆめをみてね ねむれるまで ぼくがいっしょに よんであげるよ Â Î Û Ê Ô â î û ê ô Hon o yonde Kimura Tatuya Hon o yonde ii yume o mite ne Nemureru made boku ga issyo ni yonde ageru yo Mori ya hosi ya umi no nakade hito ya dôbutu ga nakayoku kuraseru son'na tanosii ii yume o mirareru to ii ne Hon o yonde ii yume o mite ne nemureru made boku ga issyo ni yonde ageru yo かな もどる 街角で ひとりでさまよう ひとりで うすぐらい さまよっていた きれいな おきざりにされた こどもみたいに ひとりでさまよう 木村達也 ひとりで うすぐらい 森の中を さまよっていた 森の中は 小さな川がながれて きれいな紅葉が 散っていた 日が暮れてきて 家に帰れるか 心細くなった おきざりにされた こどもみたいに 心細くなった もどる 街角で ひとりでさまよう きむらたつや ひとりで うすぐらい もりのなかを さまよっていた もりのなかは ちいさなかわがながれて きれいなもみじが ちっていた ひがくれてきて いえにかえれるか こころぼそくなった おきざりにされた こどもみたいに こころぼそくなった Hitori de samayô Kimura Tatuya Hitori de usugurai mori no naka o samayotte ita mori no naka wa tiisana kawa ga nagarete kireina momizi ga titte ita Hi ga kurete kite ie ni kaereru ka kokorobosoku natta Okizari ni sareta kodomo mitai ni kokorobosoku natta かな もどる 風邪 クリスマスが ジングルベルの ショーウィンドウに でも それを 街角で 木村達也 寒い季節がやってきて クリスマスが近づいてきたね 街に雪が降り始めて ジングルベルの曲が流れる ショーウィンドウに煌く 銀色の首飾りや 可愛い熊の縫いぐるみ でも贈り物は買えない 買おうとすると涙があふれて 思い出すとせつなさがあふれる 優しさがあふれてくるけど それを持っていく場所がなくて 街角の片隅で泣いている 雪が降るなかで泣いている もどる 風邪 まちかどで きむらたつや さむいきせつがやってきて クリスマスがちかづいてきたね まちにゆきがふりはじめて ジングルベルのきょくがながれる ショーウィンドウにきらめく ぎんいろのくびかざりや かわいいくまのぬいぐるみ でもおくりものはかえない かおうとするとなみだがあふれて おもいだすとせつなさがあふれる やさしさがあふれてくるけど それをもっていくばしょがなくて まちかどのかたすみでないている ゆきがふるなかでないている Matikado de Kimura Tatuya Samui kisetu ga yatte kite Kurisumasu ga tikazuite kita ne Mati ni yuki ga huri hazimete Zinguruberu no kyoku ga nagareru Syôuindô ni kirameku Gin'iro no kubikazari ya kawaii kuma no nuigurumi Demo okurimono wa kaenai Kaô to suru to namida ga ahurete omoidasu to setunasa ga ahureru Yasasisa ga ahurete kuru kedo sore o motte iku basyo ga nakute matikado no katasumi de naite iru Yuki ga huru naka de naite iru かな もどる ありがとう ごほんと ひとりぼっちは こころぼそいね ひとりぼっちは さびしいね 風邪 木村達也 寒い季節が来て 空気が乾燥して ごほんと咳が出て 風邪をひきました 熱っぽくて 汗が一杯出て 布団のなかで 日が暮れました ひとりぼっちは 風邪のときに こころぼそいね ひとりぼっちは 夕暮れ時に さびしいね もどる ありがとう かぜ きむらたつや さむいきせつがきて くうきがかんそうして ごほんとせきがでて かぜをひきました ねつっぽくて あせがいっぱいでて ふとんのなかで ひがくれました ひとりぼっちは かぜのときに こころぼそいね ひとりぼっちは ゆうぐれどきに さびしいね kaze Kimura Tatuya Samui kisetu ga kite kûki ga kansô site gohon to seki ga dete kaze o hikimasita Netuppokute ase ga ippai dete Huton no nakade hi ga kuremasita Hitoribotti wa kaze no toki ni kokorobosoi ne hitoribotti wa yûguredoki ni sabisi'ine かな もどる 冬の帰り道 ありがとう こんなぼくの とてもうれしいよ こんな こんなぼくの もらってくれてありがとう ありがとう 木村達也 こんなぼくの歌を 聴いてくれてありがとう とてもうれしいよ こんな下手な歌だけど こんなぼくの贈り物を もらってくれてありがとう もどる 冬の帰り道 ありがとう きむらたつや こんなぼくのうたを きいてくれてありがとう とてもうれしいよ こんなへたなうただけど こんなぼくのおくりものを もらってくれてありがとう Arigatô Kimura Tatuya Kon'na boku no uta o ki'ite kurete arigatô totemo uresii yo Kon'na hetana uta dakedo Kon'na boku no okurimono o moratte kurete arigatô かな もどる 雪の公園 オレンジ でも、 あたたかい 冬の帰り道 木村達也 雪がふっているけど 君にもらった 毛糸がもこもこ オレンジ色のマフラー 風がつめたいね でも、横で歩く君の 小さいけれど あたたかい手 もどる 雪の公園 ふゆのかえりみち きむらたつや ゆきがふっているけど きみにもらった けいとがもこもこ オレンジいろのマフラー かぜがつめたいね でも、よこであるくきみの ちいさいけれど あたたかいて Huyu no kaeri miti Kimura Tatuya Yuki ga hutte iru kedo kimi ni moratta keito ga mokomoko orenzi'iro no mahurâ Kaze ga tumetai ne Demo yoko de aruku kimi no ti'isai keredo atatakai te かな もどる 冬の星座オリオンの下で さようならと ふりしきる たちどまっている だれもいない 雪の公園 木村達也 さようならと 手をふって ふりしきる雪に 赤い傘をさして 歩く君の姿が 小さくなっていった 足をとめて たちどまっている 白い雪にうまった だれもいない 夕ぐれの公園 もどる オリオンの下で ゆきのこうえん きむらたつや さようならと てをふって ふりしきるゆきに あかいかさをさして あるくきみのすがたが ちいさくなっていった あしをとめて たちどまっている しろいゆきにうまった だれもいない ゆうぐれのこうえん Yuki no kôen Kimura Tatuya Sayônara to te o hutte hurisikiru yuki ni akai kasa o sasite aruku kimi no sugata ga ti'isaku natte itta Asi o tomete tatidomatte iru Siroi yuki ni umatta dare mo inai yûgure no kôen かな もどる さむいね オリオンの もこもこのマフラー ぶあついてぶくろの さむくなってきたね そうね でも おいかけられたりするのよ ぼくがオリオン? オリオンの下で 木村達也 毛糸のぼうしに もこもこのマフラー ぶあついてぶくろの 君とぼく 夜おそくなって さむくなってきたね そうね でも星がきれいよ 星はおいかけたり おいかけられたりするのよ ぼくがオリオン? 君は? 君はいたずらっぽく 笑った もどる さむいね オリオンのしたで きむらたつや けいとのぼうしに もこもこのマフラー ぶあついてぶくろの きみとぼく よるおそくなって さむくなってきたね そうね でもほしがきれいよ ほしはおいかけたり おいかけられたりするのよ ぼくがオリオン? きみは? きみはいたずらっぽく わらった Orion no sita de Kimura Tatuya Keito no bôsi ni mokomoko no mahurâ buatui tebukuro no kimi to boku Yoru osoku natte samuku natte kita ne Sône Demo hosi ga kirei yo Hosi wa oikake tari oikake rare tari suru no yo boku ga orion? kimi wa? Kimi wa itazurappoku waratta かな もどる 夢の雪 さむいね 「さむいね」 そう あたたかい つめたい さむいね 木村達也 「さむいね」 そう言う君の手は あたたかい つめたい雪 赤い傘の下で歩く 冬の道 もどる 夢の雪 さむいね きむらたつや 「さむいね」 そういうきみのては あたたかい つめたいゆき あかいかさのしたであるく ふゆのみち Samui ne Kimura Tatuya 「Samui ne」 Sô iu kimi no te wa atatakai Tumetai yuki Akai kasa no sita de aruku fuyu no miti かな もどる 雪 やさしく いくつもの ぼくはくり 夢の雪 木村達也 幼い日の記憶は 雪のように積もる やさしく響く子守歌 甘く香る長い髪 雪はふりつづけ いくつもの夜をこえた ぼくはくり返し 夢を見続けた もどる 雪 ゆめのゆき きむらたつや おさないひのきおくは ゆきのようにふりつもる やさしくひびくこもりうた あまくかおるながいかみ ゆきはふりつづけ いくつものよるをこえた ぼくはくりかえし ゆめをみつづけた Yume no yuki Kimura Tatuya Osanai hi no kioku wa yuki no yô ni huritumoru Yasasiku hibiku komoriuta amaku kaoru nagai kami yuki wa huri tuzuke ikutu mo no yoru o koeta Boku wa kurikaesi yume o mituzuketa かな もどる わすれ雪 ふりしきる かげもない ふりしきる ながれていく 雪 木村達也 ふりしきる 雪のなか 歩く人の かげもない ふりしきる 雪のなか 時はただ ながれていく もどる わすれ雪 ゆき きむらたつや ふりしきる ゆきのなか あるくひとの かげもない ふりしきる ゆきのなか ときはただ ながれていく Yuki Kimura Tatuya Hurisikiru Yuki no naka aruku hito no kage mo nai Hurisikiru yuki no naka toki wa tada nagarete iku かな もどる 古都の雪 わすれ もうすぐ ふってくる よみがえる あかい あなたのおもかげ あなたのおもかげ もうすぐ わすれ雪 木村達也 もうすぐ春なのに 雪がひらひら ふってくる よみがえる 雪の日にわかれた あかい橋にたたずむ あなたのおもかげ 雪はもうすぐ 消えるでしょう あなたのおもかげ もうすぐ 消えるでしょう もどる 古都の雪 わすれゆき きむらたつや もうすぐはるなのに ゆきがひらひら ふってくる よみがえる ゆきのひにわかれた あかいはしにたたずむ あなたのおもかげ ゆきはもうすぐ きえるでしょう あなたのおもかげ もうすぐ きえるでしょう Wasure yuki Kimura Tatuya Môsugu haru nanoni yuki ga hirahira hutte kuru Yomigaeru yuki no hini wakareta akai hasi ni tatazumu anata no omokage Yuki wa mô sugu kieru desyô Anata no omokage môsugu kieru desyô かな もどる 古都の雪U ゆっくりと まいおりてくる つめたいね となりにいる あたたかいね 古都の雪 木村達也 ゆっくりと まいおりてくる 雪のかけら つめたいね となりにいる 君が開く赤い傘 あたたかいね 胸に小さな 灯がともる もどる 古都の雪U ことのゆき きむらたつや ゆっくりと まいおりてくる ゆきのかけら つめたいね となりにいる きみがひらくあかいかさ あたたかいね むねにちいさな ひがともる Koto no yuki Kimura Tatuya Yukkuri to mai orite kuru yuki no kakera tumetai ne Tonari ni iru kimiga hiraku akai kasa atatakai ne mune ni ti'isana hi ga tomoru かな もどる やがておとずれるわかれに ゆっくりと まいおりてきた つめたいね あたたかいね 古都の雪 U 木村達也 ゆっくりと まいおりてきた 雪のかけら つめたいね 赤い傘の中で 君と飲むお茶 あたたかいね 心の中にしみわたる もどる やがておとずれるわかれに ことのゆき U きむらたつや ゆっくりと まいおりてきた ゆきのかけら つめたいね あかいかさのなかで きみとのむおちゃ あたたかいね こころのなかにしみわたる Koto no yuki U Kimura Tatuya Yukkuri to mai orite kita yuki no kakera tumetai ne Akai kasa no nakade kimi to nomu otya atatakai ne kokoro no naka ni simi wataru かな もどる ぽつん やがておとずれるわかれに ふりつもった きらきらと あなたの はにかむしぐさ あなたとの きえてしまうのでしょうか やがておとずれるわかれに 木村達也 心の中に ふりつもった思い出 きらきらと光る あなたの笑顔と はにかむしぐさ 春がきたら あなたとの思い出もとけて きえてしまうのでしょうか もどる ぽつん やがておとずれるわかれに きむらたつや こころのなかに ふりつもったおもいで きらきらとひかる あなたのえがおと はにかむしぐさ はるがきたら あなたとのおもいでもとけて きえてしまうのでしょうか Yagate otozureru wakare ni Kimura Tatuya Kokoro no naka ni huri tumotta omoide kirakira to hikaru Anata no egao to hanikamu sigusa Haru ga kitara anata to no omoide mo tokete kiete simau no desyôka かな もどる 白い季節 ぽつん くらやみのなかに ぽつんと くらやみのなかに ぽつんと ぽつん 木村達也 くらやみのなかに ぽつんと立っていたよ 小さな雪だるま くらやみのなかに ぽつんと光っていたよ 小さな星 もどる 白い季節 ぽつん きむらたつや くらやみのなかに ぽつんとたっていたよ ちいさなゆきだるま くらやみのなかに ぽつんとひかっていたよ ちいさなほし Potun Kimura Tatuya Kurayami no naka ni potun to tatte ita yo ti'isana yukidaruma Kurayami no naka ni potun to hikatte ita yo ti'isana hosi かな もどる 雪の屋根 かがやいた マフラーの はしゃいでいたね 白い季節 木村達也 雪が降り始めると かがやいた君の笑顔 マフラーの上から 白い息がもれていた 雪の季節がきたって はしゃいでいたね 白いニット帽から 長い髪があふれていた 大好きだったよ 君のこと 雪の上でおどったね 大好きだったよ 君のこと 雪の上で笑ったね もどる 雪の屋根 しろいきせつ きむらたつや ゆきがふりはじめると かがやいたきみのえがお マフラーのうえから しろいいきがもれていた ゆきのきせつがきたって はしゃいでいたね しろいニットぼうから ながいかみがあふれていた だいすきだったよ きみのこと ゆきのうえでおどったね だいすきだったよ きみのこと ゆきのうえでわらったね Siroi kisetu Kimura Tatuya Yuki ga huri hazimeru to kagayaita kimi no egao mahurâ no uekara siroi iki ga morete ita Yuki no kisetu ga kitatte hasyaide ita ne siroi nittobô kara nagai kami ga ahurete ita Daisuki datta yo kimi no koto yuki no uede odotta ne Daisuki datta yo kimi no koto yukino uede waratta ne かな もどる 初雪 はやく はずむ はやく オレンジ こぼれる はやく オリオンの 雪の屋根 木村達也 はやく帰ろう 君が待っているから 続く雪の道に はずむ白い息 はやく帰ろう 君が待っているから オレンジ色の窓に こぼれる笑い声 はやく帰ろう 君が待っているから オリオンの下に 輝く雪の屋根 もどる 初雪 ゆきのやね きむらたつや はやくかえろう きみがまっているから つづくみちのゆきに はずむしろいいき はやくかえろう きみがまっているから オレンジいろのまどに こぼれるわらいごえ はやくかえろう きみがまっているから オリオンのしたに かがやくゆきのやね Yuki no yane Kimura Tatuya Hayaku kaerô Kimi ga matte iru kara tuzuku miti no yuki ni hazumu siroi yuki Hayaku kaerô Kimi ga matte iru kara Orenzi iro no mado ni koboreru warai goe Hayaku kaerô Kimi ga matte iru kara Orion no sita ni kagayaku yuki no yane かな もどる 冬の夜 この はじめての ふわふわと まいおりてきた すこしずつ ふりつもっていった いつの あの だれにむけられているのか いくつかの きらきらと ほほえみを ちいさなかけらが すこしずつ ふりつもっていった 初雪 木村達也 この冬 はじめての雪が ふわふわと まいおりてきた 雪は 思い出のように すこしずつ ふりつもっていった いつの日からか 心のなかに 雪はつもりはじめた 雪の舞う日の あの人のやさしいほほえみは だれにむけられているのか いくつかの夜の 夢のなかに 雪の舞う日があった きらきらと舞う ほほえみを映した ちいさなかけらが 心のなかに すこしずつ ふりつもっていった もどる 冬の夜 はつゆき きむらたつや このふゆ はじめてのゆきが ふわふわと まいおりてきた ゆきは おもいでのように すこしずつ ふりつもっていった いつのひからか こころのなかに ゆきはつもりはじめた ゆきのまうひの あのひとのやさしいほほえみは だれにむけられているのか いくつかのよるの ゆめのなかに ゆきのまうひがあった きらきらとまう ほほえみをうつした ちいさなかけらが こころのなかに すこしずつ ふりつもっていった Hatuyuki Kimura Tatuya Kono huyu hazimete no yuki ga huwahuwa to mai orite kita yuki wa omoide no yôni sukosi zutu huri tumotte itta Ituno hi kara ka kokoro no naka ni yuki wa tumori hazimeta Yuki no mau hi no ano hito no yasasi'i hohoemi wa dare ni mukerarete iru no ka Ikutuka no yoru no yume no naka ni yuki no mau hi ga atta Kirakira to mau hohoemi o utusita ti'isana kakera ga kokoro no naka ni sukosi zutu huri tumotte itta かな もどる 君を待つ人 さむかったね きこえてきた 冬の夜 木村達也 さむかったね 静かな夜に 君の寝息が きこえてきた 少し温かかった 君の小さな手 白くふわふわと 雪がふっていたね もどる 君を待つ人 ふゆのよる きむらたつや さむかったね しずかなよるに きみのねいきが きこえてきた すこしあたたかかった きみのちいさなて しろくふわふわと ゆきがふっていたね Huyu no yoru Kimura Tatuya Samukatta ne sizukana yoru ni kimi no neiki ga kikoete kita Sukosi atataka katta kimi no ti'isana te Siroku huwahuwa to yuki ga hutte ita ne かな もどる ぽつんぽつんと オレンジ こんなに だれかを きっと あいたいねって いつまでも いつまでも 君を待つ人 木村達也 冷たい夜の雪国に ぽつんぽつんと見える オレンジ色の窓明かり こんなに夜おそくまで だれかを待っているのかな きっと あいたいねって 待ち続けているんだよ 君のこと 屋根の上には 白い雪が いつまでも いつまでも 降り続いていたよ もどる きみをまつひと きむらたつや つめたいよるのゆきぐにに ぽつんぽつんとみえる オレンジいろのまどあかり こんなによるおそくまで だれかをまっているのかな きっと あいたいねって まちつづけているんだよ きみのこと やねのうえには しろいゆきが いつまでも いつまでも ふりつづいていたよ Kimi o matu hito Kimura Tatuya Tumetai yoru no yukiguni ni Potun potun to mieru orenzi iro no mado akari Konna ni yoru osoku made dareka o matte iru no kana Kitto aitai nette mati tuzukete irunda yo Kimi no koto Yane no ue ni wa siroi yuki ga itu made mo itu made mo huri tuzuite ita yo â î û ê ô |