ホーム もくじ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 小説 童詩 詩 他 紹介 http://jupiter2.webcrow.jp から移転しました。 https://jupiter2.stars.ne.jp 夢の紅葉の森で 紅葉の森で 木の葉のゆれる坂 流れて沈む紅葉 森の小さな池 夢の森で かな もどる 木の葉のゆれる坂 たたずんでいた きみの ふたり けっきょくなにも ひとりでここまで つめたい 紅葉の森で 木村達也 静かな山道を歩くと 森の奥にひっそりと 古びた三重の塔が たたずんでいた 神が宿るかのような 神秘的な森は 紅色や黄色に彩られた 木の葉に囲まれていた きみの着ているシャツの 模様と色が紅葉みたいだと ふたり顔を見あわせて笑ったね けっきょくなにも言えなくて ひとりでここまで来てしまったよ つめたい風に紅葉の葉がゆれている もどる 木の葉のゆれる坂 もみじのもりで きむらたつや しずかなやまみちをあるくと もりのおくにひっそりと ふるびたさんじゅうのとうが たたずんでいた かみがやどるかのような しんぴてきなもりは あかいろやきいろにいろどられた このはにかこまれていた きみのきているシャツの もようといろがもみじみたいだと ふたりかおをみあわせてわらったね けっきょくなにもいえなくて ひとりでここまできてしまったよ つめたいかぜにもみじのはがゆれている Momizi no mori de Kimura Tatuya Sizukana yama miti o aruku to mori no oku ni hissori to hurubita sanzyû no tô ga tatazunde ita Kami ga yadoru kano yo^na sinpitekina mori wa akairo ya ki'iro ni irodorareta konoha ni kakomarete ita Kimi no kiteiru syatu no moyô to iro ga momizi mitai da to hutari kao o miawasete waratta ne Kekkyoku nani mo ie nakute hitori de koko made kite simatta yo Tumetai kaze ni momizi no ha ga yurete iru かな もどる 流れて沈む紅葉 どこまで きみの たどりつけるのだろう なにもこたえてはくれない どこまでも 木の葉のゆれる坂 木村達也 紅色や黄色に彩られた 木の葉に囲まれた 坂道があった 坂道は 山の奥深くへ 続いていた どこまで 歩いていったら きみの心にまで たどりつけるのだろう 紅色の葉も黄色の葉も なにもこたえてはくれない 木の葉のゆれる坂道は どこまでも続いている もどる 流れて沈む紅葉 このはのゆれるさか きむらたつや あかいろやきいろにいろどられた このはにかこまれた さかみちがあった さかみちは やまのおくふかくへ つづいていた どこまで あるいていったら きみのこころにまで たどりつけるのだろう あかいろのはもきいろのはも なにもこたえてはくれない このはのゆれるさかみちは どこまでもつづいている Konoha no yureru saka Kimura Tatuya Akairo ya ki'iro ni irodorareta konoha ni kakomareta sakamiti ga atta Sakamiti wa yama no oku hukaku e tuzuite ita Doko made aruite ittara kimi no kokoro ni made tadori tukeru no darô Akairo no ha mo ki'iro no ha mo nani mo kotaete wa kure nai Konoha no yureru sakamiti wa doko made mo tuzuite iru かな もどる 森の小さな池 くるくるとまわり はかない どうせ そういう 流れて沈む紅葉 木村達也 小川の水は清らかに流れ 紅葉の葉は小川に流れ くるくるとまわり 沈んでいった 舞い落ちる 紅い木の葉 黄色い木の葉の はかない命 どうせ消えてゆく そういう運命ならば 激しく炎を燃やしてみたい 紅く黄色く 燃えるような色で 輝いてみたい もどる 森の小さな池 ながれてしずむもみじ きむらたつや おがわのみずはきよらかにながれ もみじのははおがわにながれ くるくるとまわり しずんでいった まいおちる あかいこのは きいろいこのはの はかないいのち どうせきえてゆく そういううんめいならば はげしくほのおをもやしてみたい あかくきいろく もえるようないろで かがやいてみたい Nagarete sizumu momizi Kimura Tatuya Ogawa no mizu wa kiyorakani nagare Momizi no ha wa ogawa ni nagare Kurukuru to mawari sizunde itta Mai otiru akai konoha ki'iroi konoha no hakanai inoti Dôse kiete yuku sôiu unmei naraba hagesiku hono'o o moyasite mitai Akaku ki'iroku moeruyôna iro de kagayaite mitai かな もどる 夢の森で だれも ひっそりとたたずむ だれにも あなたへの だれにも 森の小さな池 木村達也 だれも訪れることもない 森の奥深くに ひっそりとたたずむ 古い池があった 小さな池の水は 波もなく静かだった 鏡のような水面に 秋の木の葉が映っていた 隠れた場所にある池は だれにも知られずに 沈黙を守っている あなたへの募る思いは だれにも知られずに 静かに心に秘めている もどる 夢の森で もりのちいさないけ きむらたつや だれもおとずれることもない もりのおくふかくに ひっそりとたたずむ ふるいいけがあった ちいさないけのみずは なみもなくしずかだった かがみのようなみなもに あきのこのはがうつっていた かくれたばしょにあるいけは だれにもしられずに ちんもくをまもっている あなたへのつのるおもいは だれにもしられずに しずかにこころにひめている Mori no ti'isana ike Kimura Tatuya Dare mo otozureru koto mo nai mori no okuhukaku ni hissori to tatazumu hurui ike ga atta Ti'isana ike no mizu wa nami mo naku sizuka datta Kagami no yôna minamo ni aki no konoha ga ututte ita Kakureta basyo ni aru ike wa dare ni mo sirarezu ni tinmoku o mamotte iru Anata e no tunoru omoi wa dare ni mo sirarezu ni sizukani kokoro ni himete iru かな もどる とても ふたりの きみの ふたり ずっとずっといっしょにいたかった そのまま 夢の森で 木村達也 夢の中で 森の紅葉を見た 木の葉は紅色や黄色に 鮮やかに彩られていた 静かな山の小道は とても寂しくて ふたりの足音だけが 響いていた きみの着ているシャツの 模様と色が紅葉みたいだと ふたり顔を見あわせて笑ったね ずっとずっといっしょにいたかった 秋風の吹く紅色と黄色の紅葉の中で そのまま時がとまればいいと思ったよ もどる ゆめのもりで きむらたつや ゆめのなかで もりのもみじをみた このははあかいろやきいろに あざやかにいろどられていた しずかなやまのこみちは とてもさびしくて ふたりのあしおとだけが ひびいていた きみのきているシャツの もようといろがもみじみたいだと ふたりかおをみあわせてわらったね ずっとずっといっしょにいたかった あきかぜのふくあかいろときいろのもみじのなかで そのままときがとまればいいとおもったよ Yume no mori de Kimura Tatuya Yume no naka de mori no momizi o mita Konoha wa akairo ya ki'iro ni azayakani irodorarete ita Sizukana yama no komiti wa totemo sabisikute hutari no asioto dake ga hibi'ie ita Kimi no kite iru syatu no moyô to iro ga momizi mitai da to hutari kao o miawasete waratta ne Zutto zutto issyoni itakatta Akikaze no huku akairo to k'i'iro no momizi no naka de sono mama toki ga tomareba ii to omotta yo â î û ê ô 2003/9/1 Copyright (C)2003 Tatsuya Kimura All right reserved.
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