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登場人物とうじょうじんぶつ

ミーヤ


パパ
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1車
2学校
3小箱
4むかえ
5星
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1 くるま

 あるいえかえったミーヤは、ひどくおどろいた。 あたらしいくるまがあったのだ。
「パパ、これどうしたの?」
「おかえり、ミーちゃん。ったのだよ。」
「わあ、すごいね。」 ミーヤはそううと、家に入はいった。くるまは、夕焼ゆうやけのなか、ぴかぴかとひかっていた。ミーヤは、ちかごろパパとあまりあそばなくなった。そういう年頃としごろなのだろうか、パパは心配しんぱいだった。
 ミーヤはごはんべると、宿題しゅくだいをすませた。まどからそとると、星空ほしぞらがきれいだった。そのよる、ミーヤは、星空ほしぞらの中でパパのあたらしいくるまってドライブをするゆめた。 つぎのあさそらははれていた。
「じゃあ、学校がっこうってきます。」
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2 学校がっこう

「ああ、をつけて。そうだ、なにかわすものがあったら、学校がっこうまでとどけてあげるよ。」
「いいよ、パパがるとずかしいから。」 そうって、ミーヤはかけた。パパは、ミーヤが忘れ物わすれものをしていないか、あたりをまわした。しかし、なにも見当みあたらなかった。 ミーヤは、神社じんじゃのあたりをあるいていた。みちのまわりはばかりだ。ミーヤはそら見上みあげて、けいたい電話でんわした。
「もしもし、パパ、帽子ぼうしわすれちゃったよ。」 ミーヤは、ひどくあわてものだった。
「あ、帽子ぼうしか。いまどこ?」 パパは、とおくだったら、くるまで行こうとおもった。
「まだ、神社じんじゃのあたりだよ。」
「なんだ、そんなにちかくならあるいてもどったほうがはやいよ。」 神社じんじゃまでならだれもいないし、くるまてほしかったなあと、ミーヤはおもった。

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3 小箱こばこ

 あるきはじめると、ミーヤのポケットからけいたい電話でんわがポロリとちた。しかし、ミーヤはづかず、ってしまった。やまにすむミコは、さとみちあるいていて、ひか小箱こばこつけた。
「パパ、これ、なんだろう?」
「さあ?学校がっこうおとものかも。 ミーちゃんがとどけてあげたら?」
「そうだね。」 そううと、二人ふたりやまなかはいっていった。
 ミコは山道やまみちあるいて、学校がっこういた。しかし、落し物おとしものぬしがだれなのかわからない。ミコは、学校がっこうわるのをつことにした。
 夕焼ゆうやけがかがやきはじめた。とつぜん落し物おとしものから、おとがなりはじめた。ミコはびっくりして、それをしたとした。そうしたら、落し物おとしものからひとこえこえてきた。うわ、なんだろう、魔法まほう小箱こばこかと、ミコはおどろいた。
「もしもし、パパだけど、ミーちゃん?」
「はい、ミーですが・・・。」

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4 むかえ

「ああ、ミーちゃん。あたらしいくるまったし、一度いちどむかえにってもいいですか?」
「はい・・・。」 ミコは、わけがわからずそうこたえた。いつもいやがるのに、やはりあたらしいくるまってよかったと、パパはおもった。
 パパが、くるま学校がっこうつくくと、ちょうどミーヤがでえてくるところだった。
「ミーちゃん、むかえにたよ。」
「ええーっ、ずかしいから、むかえにないでとったのに・・・。」
「さっき、電話でんわしたら、いいってったよ。」
「え?電話でんわとしちゃって、もっていないよ。」 じゃあ、さっき電話でんわたミーちゃんはだれ?とにかくくるまって。」 二人ふたりくるまって、かお見合みあわせた。パパがミーヤの電話でんわにかけてみた。
「もしもし、電話でんわをひろったミーちゃんですか?ありがとう。どこにりにけばいいですか?あ、どうも。」 パパは電話でんわをきった。

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5 ほし

やまうえにあるほこらにあるからりにてだって・・・。いっしょにくか?」 やまの上なら、だれにもられないし、ってもいいかなと、ミーヤはおもった。
「うん・・・。」 山道やまみちは、さくら満開まんかいできれいだった。はなのトンネルのなかで、 はなびらがっていた。やまうえまでのみちながかった。 そのうちにくらくなってほしてきた。
ほしがきれいね。」 ミーヤは、ゆめで見たのとおなじように、星空ほしぞらの中をパパとはしっているとおもった。ミーヤは、パパのことを、きらいというわけではなかった。
 くるまやまうえいた。頭上ずじょうではほしかがいていた。ほこらにはキツネのぞうかざってある。けいたい電話でんわ小箱こばこにはほしうつっていた。
「どうして、こんなやまうえにあるキツネのほこらにいてあるのだろうね。」 パパは不思議ふしぎそうにった。

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