ホーム もくじ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 小説 童詩 詩 他 紹介
漢 もどる つぎへ つめたいゆりかご きむらたつや ぼくはしろくこおった つめたいゆりかごでうまれた はじめはすこしきいろかったけど すぐにふさふさのしろいけで ふっくらしたまるいからだになった ぼくはしろくこおった つめたいゆりかごがすき こんなにさむいところに かぞくいがいはだれもこない じゃまをするものはいなくて ゆっくりすやすやねむれるよ ぼくはここでどんどんおおきくなる うまくおよげてさかながとれるころ はるがきてこおりがとけて おおきなうみにたびだつひがくるよ Tumetai yurikago Kimura Tatuya Boku wa siroku kootta tumetai yurikago de umareta Hazime wa sukosi ki'irokatta kedo suguni husahusa no siroi ke de hukkurasita marui karada ni natta Boku wa siroku kootta tumetai yurikago ga suki Konnani samui tokoro ni kazoku igai wa daremo konai Zyama wo surumono wa inakute yukkuri suyasuya nemureru yo Boku wa kokode dondon ôkiku naru Umaku oyogete sakana ga toreru koro haru ga kit ekôri ga tokete ôkina umi ni tabidatu hi ga kuru yo もどる つぎへ ぼくは はじめは すぐにふさふさの ふっくらした ぼくは こんなに じゃまをするものはいなくて ゆっくりすやすや ぼくはここでどんどん うまく 冷たいゆりかご 木村達也 ぼくは白くこおった 冷たいゆりかごで生まれた はじめは少し黄色かったけど すぐにふさふさの白い毛で ふっくらした丸い体になった ぼくは白くこおった 冷たいゆりかごが好き こんなに寒いところに 家族以外はだれもこない じゃまをするものはいなくて ゆっくりすやすや眠れるよ ぼくはここでどんどん大きくなる うまく泳げて魚がとれるころ 春がきて氷がとけて 大きな海に旅立つ日がくるよ 漢 もどる つぎへ ママはにっこり きむらたつや ママはにっこり わらってる おちちをたくさんあげて このこはおおきくなるだろう おちちをあげるかわりに ママはやせていくけれど ママはにっこり わらってる おちちをたくさんあげて このこはおよげるようになるだろう ママはにっこり ゆめをみる このこはうみをいっぱいおよいで たくさんのさかなをとるだろう このこはうみをげんきにおよいで たくさんのともだちをつくるだろう Mama wa nikkori Kimura Tatuya Mama wa nikkori waratteru Otiti o takusan agete konoko wa ôkiku naru darô Otiti o ageru kawari ni mama wa yasete ikukeredo Mamah wa nikkori waratteru Otiti o takusan agete kono ko wa oyogeruyô ni naru darô Mama wa nikkori yume o miru Konoko wa umi o ippai oyoide takusan no sakana o toru darô Konoko wa umi o genkini oyoide takusan no tomodati o tukuru darô もどる つぎへ ママはにっこり ママはにっこり お この お ママはやせていくけれど ママはにっこり お この ママはにっこり この たくさんの この たくさんの ママはにっこり 木村達也 ママはにっこり 笑ってる お乳をたくさんあげて この子は大きくなるだろう お乳をあげるかわりに ママはやせていくけれど ママはにっこり 笑ってる お乳をたくさんあげて この子は泳げるようになるだろう ママはにっこり 夢をみる この子は海をいっぱい泳いで たくさんの魚をとるだろう この子は海を元気に泳いで たくさんの友だちをつくるだろう 漢 もどる つぎへ しろくくぼんだところ きむらたつや しろくくぼんだところがあった ちいさくてまあるいところだった からだをいれてみた ちょうどすっぽりはまった くぼんだところにそって まえにすすんでみると みぎへみぎへとくるくるまわった あはは いくらすすんでも まえにいかない おなじところを くるくるまわる むきをかえて まえにすすんでみると ひだりへひだりへくるくるまわった あはは いくらすすんでも まえにいかない おなじところを くるくるまわる Siroku kubonda tokoro Kimura Tatuya Siroku kubonda tokoro ga atta Ti'isakute ma'arui tokoro datta Karada o irete mita Tyôdo suppori hamatta Kubonda tokoro ni sotte mae ni susunde miruto migi e migi e to kurukuru mawatta A ha ha ikura susun demo mae ni ikanai Onazi tokoro o kurukuru mawaru Muki o kaete mae ni susunde miruto hidari e hidari e kurukuru mawatta A ha ha Ikura susundemo mae ni ikanai Onazi tokoro o kurukuru mawaru もどる つぎへ ちょうどすっぽりはまった くぼんだところにそって あはは いくらすすんでも おなじところを くるくるまわる あはは いくらすすんでも おなじところを くるくるまわる 白くくぼんだところ 木村達也 白くくぼんだところがあった 小さくてまあるいところだった 体をいれてみた ちょうどすっぽりはまった くぼんだところにそって 前にすすんでみると 右へ右へとくるくるまわった あはは いくらすすんでも 前にいかない おなじところを くるくるまわる 向きをかえて 前にすすんでみると 左へ左へくるくるまわった あはは いくらすすんでも 前にいかない おなじところを くるくるまわる 漢 もどる つぎへ こおりがでているところ きむらたつや こおりがでているところに のぼってみた やっほう すこしたかいところで きもちがいいな こおりがでているところから すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな もういちど こおりがでているところに のぼってみた やっほう やはりたかくて きもちがいいな こおりがでているところから すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな Kôri ga deteiru tokoro Kimura Tatuya Kôri ga deteiru tokoro ni nobotte mita Yahhô Sukosi takai tokoro de kimoti ga i'i na Kôri ga deteiru tokoro kara suberi orite mita Iyahhô tututûtto orite tanosi'i na Mô itido kôri ga deteiru tokoro ni nobotte mita Yahhô Yahari takakute kimoti ga i'i na Kôri ga deteiru tokoro kara suberi orite mita Iyahhô tututûtto orite tanosi'i na Â Î Û Ê Ô â î û ê ô â î û ê ô もどる つぎへ のぼってみた やっほう すこし きもちがいいな やっほう やはり きもちがいいな すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな もういちど のぼってみた 氷が出ているところ 木村達也 氷が出ているところに のぼってみた やっほう すこし高いところで きもちがいいな やっほう やはり高くて きもちがいいな 氷が出ているところから すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな 氷が出ているところから すべりおりてみた いやっほう つつつうっとおりて たのしいな もういちど 氷が出ているところに のぼってみた 漢 もどる つぎへ しろいあたまがぴょこん きむらたつや しろいこおりがとびでているところから しろいちいさなあたまがぴょこん しろいこおりがとびでているところから またまた しろいちいさなあたまがぴょこん いっかいひっこんで しろいこおりがとびでているところから またまた しろいちいさなあたまがぴょこん ぴょこん ふたりいたんだね ぴょこん ぴょこん ふたりいたのさ ぴょこん ぴょこん Siroi atama ga pyokon Kimura Tatuya Siroi kôri ga tobidete iru tokoro kara Siroi ti'isana atama ga pyokon Siroi kôri ga tobidete iru tokoro kara matamata siroi ti'isana atama ga pyokon Ikkai hikkonde siroi kôri ga tobidete iru tokoro kara matamata Siroi ti'isana atama ga pyokon pyokon Hutari itandane pyokon pyokon Hutari itanosa pyokon pyokon Â Î Û Ê Ô â î û ê ô â î û ê ô もどる つぎへ またまた いっかいひっこんで またまた ふたりいたんだね ぴょこん ぴょこん ふたりいたのさ ぴょこん ぴょこん 白い頭がぴょこん 木村達也 白い氷がとびでているところから 白い小さな頭がぴょこん 白い氷がとびでているところから またまた 白い小さな頭がぴょこん いっかいひっこんで 白い氷がとびでているところから またまた 白い小さな頭がぴょこん ぴょこん ふたりいたんだね ぴょこん ぴょこん ふたりいたのさ ぴょこん ぴょこん 白い頭がぴょこん 木村達也 白い氷がとびでているところから 白い小さな頭がぴょこん 白い氷がとびでているところから またまた 白い小さな頭がぴょこん いっかいひっこんで 白い氷がとびでているところから またまた 白い小さな頭がぴょこん ぴょこん ふたりいたんだね ぴょこん ぴょこん ふたりいたのさ ぴょこん ぴょこん 漢 もどる つぎへ かくれんぼ きむらたつや えへへ かくれていたら おこられた どおこだ おこられたので また しろいこおりの かげにかくれる ぼくはしろいから しろいこおりの かげにかくれると しろいろにしろいろだ しろいこおりは どこまでもつづく どおこだ ぼくはちいさいし しろいから しろいこおりの どこにいるかわからないのさ えへへ Kakurenbo Kimura Tatuya E he he Kakurete itara okorareta dôko da Okorareta node mata siroi kôri no kage ni kakureru Boku wa siroi kara siroi kôri no kage ni kakureruto siroiro ni siroiro da Siroi kôri wa doko made mo tuzuku Dôko da Boku wa ti'isaisi siroi kara siroi kôri no doko ni iruka wakaranai nosa E he he もどる つぎへ かくれんぼ えへへ かくれていたら おこられた どおこだ おこられたので また かげにかくれる ぼくは かげにかくれると どこまでもつづく どおこだ ぼくは どこにいるかわからないのさ えへへ かくれんぼ 木村達也 えへへ かくれていたら おこられた どおこだ おこられたので また 白い氷の かげにかくれる ぼくは白いから 白い氷の かげにかくれると 白色に白色だ 白い氷は どこまでもつづく どおこだ ぼくは小さいし 白いから 白い氷の どこにいるかわからないのさ えへへ 漢 もどる つぎへ なにかいるよ きむらたつや うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう うごいている うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう こっちに むかってくるよ Nanika iru yo Kimura Tatuya U' Nanika iru yo migamaeru Are wa nandarô ugoite iru U' Nanika iru yo migamaeru Are wa nandarô Kotti ni mukatte kuru yo もどる つぎへ なにかいるよ うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう こっちに なにかいるよ 木村達也 うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう 動いている うっ なにかいるよ みがまえる あれはなんだろう こっちに 向かってくるよ 漢 もどる つぎへ なになに きむらたつや だれかが ぼくのことをみているよ え? なになに だれかが ぼくのことをなでている ん? なになに なにかくれるのかな? なにもくれないのかな? Naninani Kimura Tatuya Dareka ga boku no koto o mite iru yo E'? Naninani Dareka ga boku no koto o nadete iru N'? Naninani Nanika kureru no kana? Nanimo kurenai no kana? もどる つぎへ なになに だれかが ぼくのことを見ているよ え? なになに だれかが ぼくのことをなでている ん? なになに なにかくれるのかな? なにもくれないのかな? 漢 もどる つぎへ きみとぼくで きむらたつや くろくて まあるいめのぼくと くろくて まあるいめのきみが ふたりならんで きねんさつえい ぱちり しろくて まあるいからだのぼくと しろくて まあるいからだのきみが ふたりならんで きねんさつえい ぱちり Kimi to boku de Kimura Tatuya Kurokute mârui me no boku to Kurokute mârui me no kimi ga Hutari narande kinensatuei Patiri Sirokute mârui karada no bokuto Sirokute mârui karada no kimiga hutari narande kinensatuei もどる つぎへ まあるい まあるい ふたりならんで きねんさつえい ぱちり まあるい まあるい ふたりならんで きねんさつえい ぱちり 君とぼくで 木村達也 黒くて まあるい目のぼくと 黒くて まあるい目の君が ふたりならんで きねんさつえい ぱちり 白くて まあるい体のぼくと 白くて まあるい体の君が ふたりならんで きねんさつえい ぱちり 漢 もどる つぎへ ねむい きむらたつや こおりのうえで ごろごろしていたら だんだん ねむくなってきた こおりのうえで ごろんごろんとしていたら だんだんねむくなってきた ふああ おおきなあくび ねくむなってきた ふああ うとうとうとうと ねむくなってきた Nemui Kimura Tatuya Kôri no uede gorogoro site itara dandan nemuku natte kita Kôri no uede gorongoron to siteitara dandan nemuku natte kita Huâ ôkina akubi nekumunattekita Huâ Uto uto uto uto Nemuku natte kita もどる つぎへ ねむい ごろごろしていたら だんだん ねむくなってきた ごろんごろんとしていたら だんだんねむくなってきた ふああ ねくむなってきた ふああ うとうとうとうと ねむくなってきた ねむい 木村達也 氷の上で ごろごろしていたら だんだん ねむくなってきた 氷の上で ごろんごろんとしていたら だんだんねむくなってきた ふああ 大きなあくび ねくむなってきた ふああ うとうとうとうと ねむくなってきた 漢 もどる つぎへ しろいかべにもたれて きむらたつや しろいかべにもたれて ねむる すやすや しろいかべにあたまつけて ねむる すやすや くっついていたほうが ねむりやすい かぜもこないし くっついていたほうが ねむりやすい もたれて ねむりやすい Siroi kabe ni motarete Kimura Tatuya Siroi kabe ni motarete nemuru suyasuya Siroi kabe ni atama tukete nemuru suyasuya Kuttuite itahô ga nemuri yasui Kaze mo konaisi kuttuite ita hô ga nemuriyasui motarete nemuriyasui もどる つぎへ ねむる すやすや ねむる すやすや くっついていたほうが ねむりやすい くっついていたほうが ねむりやすい もたれて ねむりやすい 白いかべにもたれて 木村達也 白いかべにもたれて ねむる すやすや 白いかべに頭つけて ねむる すやすや くっついていたほうが ねむりやすい 風もこないし くっついていたほうが ねむりやすい もたれて ねむりやすい 漢 もどる つぎへ ごろんとおひるね きむらたつや おひさまが うっすらと てってきて ぼくは りゅうひょうのうえで ごろんとおひるね ごろごろごろんと おひるね ごろごろごろんと おひるね うふふ うっすらとにっこり うふふ ちょっとにっこり Goronto ohirune Kimura Tatuya Ohisama ga ussura to tette kite Boku wa ryûhyô no ue de goronto ohirune Gorogoro goron to ohirune Gorogoro goronto ohirune U hu hu ussura to nikkori U hu hu Tyotto nikkori もどる つぎへ ごろんとおひるね お うっすらと てってきて ぼくは ごろんとおひるね ごろごろごろんと おひるね ごろごろごろんと おひるね うふふ うっすらとにっこり うふふ ちょっとにっこり ごろんとおひるね 木村達也 お日さまが うっすらと てってきて ぼくは 流氷の上で ごろんとおひるね ごろごろごろんと おひるね ごろごろごろんと おひるね うふふ うっすらとにっこり うふふ ちょっとにっこり 漢 もどる つぎへ にひひすやすや きむらたつや にひひ すやすや にひひ すやすや なにかいいこと あったのかな うひひ すやすや うひひ すやすや ねたりわらったり なにかいいこと あったのかな Ni hi hi suyasuya Kimura Tatuya Ni hi hi suyasuya Ni hi hi suyasuya Nanika i'i koto atta no kana U hi hi suyasuya U hi hi suyasuya Netari warattari nanika i'I koto atta no kana もどる つぎへ にひひすやすや にひひ すやすや にひひ すやすや なにかいいこと あったのかな うひひ すやすや うひひ すやすや ねたり なにかいいこと あったのかな にひひすやすや 木村達也 にひひ すやすや にひひ すやすや なにかいいこと あったのかな うひひ すやすや うひひ すやすや ねたり笑ったり なにかいいこと あったのかな 漢 もどる つぎへ おいでおよぐよ きむらたつや おいでおよぐよと ママがいっている こおりのはしから こわごわ あおいうみを ながめてみる こわいなあ ぼく およげるのかな こおりのはしから こわごわ あおいうみを ながめてみる Oide oyogu yo Kimura Tatuya Oide oyogu yo to mama ga itte iru Kôri no hasi kara kowagowa aoi umi o nagamete miru Kowainâ boku oyogeru no kana Kôri no hasi kara kowagowa aoi umi o nagamete miru もどる つぎへ おいで おいで ママがいっている こわごわ ながめてみる こわいなあ ぼく こわごわ ながめてみる おいで泳ぐよ 木村達也 おいで泳ぐよと ママがいっている 氷のはしから こわごわ 青い海を ながめてみる こわいなあ ぼく 泳げるのかな 氷のはしから こわごわ 青い海を ながめてみる 漢 もどる つぎへ とびこんでみる? きむらたつや とびこんでみる? いやいやこわい こわくないよ のぞいてみる? のぞいてみる あおいうみがみえる やっぱりこわい どうしよう どうしよう のぞいてみる あおいうみがみえる やっぱりこわい どうしようどうしよう Tobikonde miru? Kimura Tatuya Tobikonde miru? Iyaiya kowai Kowakunai yo Nozoite miru? Nozoite miru Aoi umi ga mieru Yappari kowai Dô siyô Dô siyô Nozoite miru Aoi umi ga mieru Yappari kowai Dô siyô dô siyô もどる つぎへ とびこんでみる? とびこんでみる? いやいやこわい こわくないよ のぞいてみる? のぞいてみる やっぱりこわい どうしよう どうしよう のぞいてみる やっぱりこわい どうしようどうしよう とびこんでみる? 木村達也 とびこんでみる? いやいやこわい こわくないよ のぞいてみる? のぞいてみる 青い海が見える やっぱりこわい どうしよう どうしよう のぞいてみる 青い海が見える やっぱりこわい どうしようどうしよう 漢 もどる つぎへ とびこんでみる きむらたつや こわごわのぞいてみる あおいうみ とびこんでみようかな やっぱりやめようかな こわごわのぞいてみる あおいうみ のぞいていたら だんだんずるずる からだがまえにすすんで とびこんでみなくても うみのなかにおっこちた どぼん Tobikonde miru Kimura Tatuya Kowagowa nozoite miru aoi umi Tobikonde miyô kana yappari yameyô kana Kowagowa nozoite miru aoi umi Nozoite itara dandan zuruzuru Karada ga mae ni susunde tobikonde minaku temo umi no naka ni okkotita Dobon もどる とびこんでみる こわごわのぞいてみる とびこんでみようかな やっぱりやめようかな こわごわのぞいてみる のぞいていたら だんだんずるずる とびこんでみなくても どぼん とびこんでみる 木村達也 こわごわのぞいてみる 青い海 とびこんでみようかな やっぱりやめようかな こわごわのぞいてみる 青い海 のぞいていたら だんだんずるずる 体が前にすすんで とびこんでみなくても 海のなかにおっこちた どぼん 漢 もどる つぎへ いいみずかげん きむらたつや ううん いいみずかげん あつすぎず つめたすぎず ぼくにはちょうど いいくらい まわりは こおりだらけだから あたたかいところの いきものには ちょっとつめたいかも ううん いいみずかげんだな とてもきもちがよくて にっこり ううん いいみずかげんだな とてもさわやかで にっこり I'i mizu kagen Kimura Tatuya U'un I'i mizukagen Atu sugizu tumeta sugizu Boku ni wa tyôdo i'i kurai Mawari wa kôri darake dakara atatakai tokoro no ikimono ni wa tyotto tumetai kamo U'un I'i mizu kagen dana Totemo kimoti ga yokute nikkori U'un I'i mizu kagen dana Totemo sawayakade nikkori もどる つぎへ いい水かげん ううん いい あつすぎず ぼくにはちょうど いいくらい まわりは あたたかいところの ちょっと ううん いい とてもきもちがよくて にっこり ううん いい とてもさわやかで にっこり いい水かげん 木村達也 ううん いい水かげん あつすぎず 冷たすぎず ぼくにはちょうど いいくらい まわりは 氷だらけだから あたたかいところの 生きものには ちょっと冷たいかも ううん いい水かげんだな とてもきもちがよくて にっこり ううん いい水かげんだな とてもさわやかで にっこり 漢 もどる つぎへ はじめておよいだ きむらたつや ママについていって きょうはじめて こおりのしたでおよいでみた こおりのしたはあおくて つめたくてゆらゆらしていたけど ママについていって きょうはじめて こおりのしたでおよいでみた そうしたら はじめてなのに かんたんにおよげた こおりのうえでは ゆっくりゆっくりしか すすめないのに こおりのしたでは すいすいおよげて ぼくってさいのうあるかも ぼくってもしかして てんさいかも Hazimete oyoida Kimura Tatuya Mama ni tuite itte kyô hazimete kôri no sita de oyoide mita kôri no sita wa aokute tumetakute yurayura site ita kedo Mama ni tuite itte kyô hazimete kôri no sita de oyoide mita Sô sitara hazimete nanoni kantan ni oyogeta Kôri no uede wa yukkuri yukkuri sika susumenai no ni Kôri no sita de wa suisui oyogete bokutte sainô arukamo Bokutte mosikasite tensai kamo もどる つぎへ はじめて ママについていって きょうはじめて ママについていって きょうはじめて そうしたら はじめてなのに かんたんに ゆっくりゆっくりしか すすめないのに すいすい ぼくってさいのうあるかも ぼくってもしかして てんさいかも はじめて泳いだ 木村達也 ママについていって きょうはじめて 氷の下で泳いでみた 氷の下は青くて 冷たくてゆらゆらしていたけど ママについていって きょうはじめて 氷の下で泳いでみた そうしたら はじめてなのに かんたんに泳げた 氷の上では ゆっくりゆっくりしか すすめないのに 氷の下では すいすい泳げて ぼくってさいのうあるかも ぼくってもしかして てんさいかも 漢 もどる つぎへ あがっていくおりていく きむらたつや ぼくはおりていくよ すいすい すばやくおりていくよ うみのなか ぼくはあがっていくよ すいすい すばやくあがっていくよ うみのなか すい〜すい〜したへ すい〜すい〜うえへ した〜うえ〜した〜うえ〜 うふふ Agatte iku orite iku Kimura Tatuya Boku wa orite iku yo suisui Subayaku orite iku yo umi no naka Boku wa agatte iku yo suisui Subayaku agatte iku yo umi no naka Sui〜sui〜sita e Sui〜sui〜ue e Sita〜ue〜sita〜ue〜 U hu hu もどる つぎへ あがっていくおりていく ぼくはおりていくよ すいすい すばやくおりていくよ ぼくはあがっていくよ すいすい すばやくあがっていくよ すい〜すい〜 すい〜すい〜 した〜うえ〜した〜うえ〜 うふふ あがっていくおりていく 木村達也 ぼくはおりていくよ すいすい すばやくおりていくよ 海のなか ぼくはあがっていくよ すいすい すばやくあがっていくよ 海のなか すい〜すい〜下へ すい〜すい〜上へ した〜うえ〜した〜うえ〜 うふふ 漢 もどる つぎへ しろいけがぬけて きむらたつや しろいけがぬけて パパとおなじいろに なっていく ぼくは おとなに ちかづくよ しろいけがぬけて パパとおなじいろに なっていく ぼくの たびだちのひが ちかづくよ Siroi ke ga nukete Kimura Tatuya Siroi ke ga nukete papa to onazi iro ni natte iku Boku wa otona ni tikazuku yo Siroi ke ga nukete papa to onazi iro ni natte iku Boku no tabidati no hi ga tikazuku yo もどる つぎへ パパとおなじ なっていく ぼくは おとなに ちかづくよ パパとおなじ なっていく ぼくの たびだちの ちかづくよ 白い毛がぬけて 木村達也 白い毛がぬけて パパとおなじ色に なっていく ぼくは おとなに ちかづくよ 白い毛がぬけて パパとおなじ色に なっていく ぼくの たびだちの日が ちかづくよ 漢 もどる つぎへ りゅうひょうのかなた きむらたつや りゅうひょうのかなたに まるいゆうひがしずんでいく まるいゆうひは またあした かがやくあさひとなって かえってくる りゅうひょうのかなたに まるいゆうひがしずんでいく はるがくると りゅうひょうは きえていく でも またつぎのふゆに しろいりゅうひょうは かえってくる Ryûhyô no kanata Kimura Tatuya Ryûhyô no kanata ni marui yûhi ga sizunde iku Marui yûhi wa mata asita kagayaku asahi to natte kaettekuru Ryûhyô no kanata ni marui yûhi ga sizunde iku Haru ga kuru to ryûhyô wa kiete iku Demo Mata tugi no huyu ni siroi ryûhyô wa kaettekuru Â Î Û Ê Ô â î û ê ô もどる まるい まるい また かがやく かえってくる まるい きえていく でも またつぎの かえってくる 流氷のかなた 木村達也 流氷のかなたに まるい夕日がしずんでいく まるい夕日は また明日 かがやく朝日となって かえってくる 流氷のかなたに まるい夕日がしずんでいく 春がくると 流氷は きえていく でも またつぎの冬に 白い流氷は かえってくる |