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ゆきのひ
   きむらたつや

ゆきのふるさむいよるに
きょうかいのいしだんのかたすみに
すてられていたちいさないぬ
つめたいかぜにふるえていたね

ダンボールのはこのなかに
うもれてしまいそうなほど
しろいゆきがふりつもって
うごけないでいたね

ゆきのなかにすてられていた
しろいちいさないぬをひろったよ
さびしそうにないていたよ

ゆきのなかにすてられていた
しろいちいさないぬをひろったよ
ひとりぼっちでないていたよ

Yuki no hi
   Kimura tatuya

Yuki no huru samui yoru ni
Kyôkai no isidan no katasumi ni
suterarete ita ti'isana inu
Tumetai kaze ni huruete ita ne

Danbôru no hako no naka ni
umorete simaisôna hodo
siroi yuki ga huri tumotte
ugokenai de ita ne

Yuki no naka ni suterarete ita
siroi ti'isana inu o hirotta yo
Sabisisô ni naite ita yo

Yuki no naka ni suterarete ita
siroi ti'isana inu o hirotta yo
hitoribotti de naite ita yo

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ゆき
   木村達也きむらたつや

ゆきさむよる
教会きょうかい石段いしだん片隅かたすみ
てられていたちいさないぬ
つめたいかぜふるえていたね

ダンボールのはこなか
もれてしまいそうなほど
しろゆきもって
うごけないでいたね

ゆきなかてられていた
しろちいさないぬひろったよ
さびしそうにいていたよ

ゆきなかてられていた
しろちいさないぬひろったよ
ひとりぼっちでいていたよ


雪の日
   木村達也

雪の降る寒い夜に
教会の石段の片隅に
捨てられていた小さな犬
冷たい風に震えていたね

ダンボールの箱の中に
埋もれてしまいそうなほど
白い雪が降り積もって
動けないでいたね

雪の中に捨てられていた
白い小さな犬を拾ったよ
寂しそうに鳴いていたよ

雪の中に捨てられていた
白い小さな犬を拾ったよ
ひとりぼっちで鳴いていたよ

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かってもいい?
    きむらたつや

シロをかってもいい?
そんなふうにたずねたら
ここはだんちだからだめだって
そんなふうにいわれたよ

だんちではほかのひとの
めいわくになるから
いぬをかってはいけないんだって
そんなふうにいわれたよ

シロはおとなしいから
かみついたりしないよ
ほえたりしないよ

シロはすてられていたから
いえがどこにもないんだよ
ここにしかないんだよ

Siro o katte mo i'i?
    Kimura Tatuya

Katte mo i'i?
Sonna hû ni tazunetara
koko wa danti dakara dame datte
Sonna hû ni iwareta yo

Danti de wa hokano hito no
meiwaku ni narukara
inu o katte wa ikenain datte
sonna hû ni iwareta yo

Siro wa otonasi'i kara
kamituitari sinai yo
hoetari sinai yo

Siro wa suterarete ita kara
ie ga doko ni mo nainda yo
koko ni sika nainda yo

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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ってもいい?
      木村達也きむらたつや

シロをってもいい?
そんなふうにたずねたら
ここは団地だんちだから駄目だめだって
そんなふうにわれたよ

団地だんちではひと
迷惑めいわくになるから
いぬってはいけないんだって
そんなふうにわれたよ

シロはおとなしいから
みついたりしないよ
えたりしないよ

シロはてられていたから
いえがどこにもないんだ
ここにしかないんだよ


飼ってもいい?
      木村達也

シロを飼ってもいい?
そんなふうに尋ねたら
ここは団地だから駄目だって
そんなふうに言われたよ

団地では他の人の
迷惑になるから
犬を飼ってはいけないんだって
そんなふうに言われたよ

シロはおとなしいから
噛みついたりしないよ
吠えたりしないよ

シロは捨てられていたから
家がどこにもないんだ
ここにしかないんだよ

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いえ
     きむらたつや

だんちにすめないから
だんちのうらにある
ちいさなもりのなかに
シロのいえをつくったよ

もりのなかを
あるきまわって
くさやきをひろってきて
つくったんだよ

でもおおきないえは
つくれなかったよ
ちいさくてごめんね

くさをあつめて
すきまをうめたけど
すこしさむくてごめんね

Ie
     Kimura Tatuya

Danti ni sumenai kara
danti no ura ni aru
ti'isana mori no naka ni
siro no ie o tukutta yo

Mori no naka o
aruki mawatte
kusa ya ki o hirotte kite
tukuttan dayo

Demo ôkina ie wa
tukurenakatta yo
ti'isakute gomen ne

Kusa o atumete
sukima o umetakedo
sukosi samukute gomen ne

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いえ
   木村達也きむらたつや

団地だんちめないから
団地だんちうらにある
ちいさなもりなか
シロのいえつくったよ

もりなか
あるまわって
くさひろってきて
つくったんだよ

でもおおきないえ
つくれなかったよ
ちいさくてごめんね

くさあつめて
隙間すきまをうめたけど
すこさむくてごめんね




   木村達也

団地に住めないから
団地の裏にある
小さな森の中に
シロの家を作ったよ

森の中を
歩き回って
草や木を拾ってきて
作ったんだよ

でも大きな家は
作れなかったよ
小さくてごめんね

草を集めて
隙間をうめたけど
少し寒くてごめんね

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ほし
   きむらたつや

シロ
ごはんをもってきたよ
おそくなって
ごめんね

もう
もりのなかは
くらくなって
ほしがでているよ

シロ
そらをみてごらん
あまのがわがながれているよ

そらにもかわがあるんだね
いえやごはんも
あるのかなあ?

Hosi
   Kimura Tatuya

Siro
gohan o motte kita yo
osoku natte
gomen ne


mori no naka wa
kurakunatte
hosi ga dete iru yo

Siro
sora o mite goran
Amanogawa ga nagarete iru yo

Sora ni mo kawaga arunda ne
Ie ya gohan mo
arunokanâ?

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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ほし
 木村達也きむらたつや

シロ
ごはんをってきたよ
おそくなって
ごめんね

もう
もりなか
くらくなって
ほしがでているよ

シロ
そらてごらん
てんかわながれているよ

そらにもかわがあるんだね
いえやごはんも
あるのかなあ?


星 
   木村達也

シロ
ごはんを持ってきたよ
遅くなって
ごめんね

もう
森の中は
暗くなって
星がでているよ

シロ
空を見てごらん
天の川が流れているよ

空にも川があるんだね
家やごはんも
あるのかなあ?

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さんぽ
     きむらたつや

きょうはシロとさんぽにでかけるよ
そらにはたいようがぴかぴかひかって
とってもよいおてんきだね
さわやかなかぜがふいているね

シロはちいさくてやせていて
からだがあまりじょうぶじゃないから
いっぱいさんぽして
はやくげんきになるといいね

そうしたら
いつもいっしょに
さんぽができるね

そうしたら
いつもいっしょに
かけっこができるね

Sanpo
     Kimura Tatuya

Kyô wa siro to sanpo ni dekakeru yo
Sora ni wa taiyô ga pikapika hikatte
tottemo yoi otenki dane
Sawayakana kaze ga huite iru ne

Siro wa ti'isakute yasete ite
karada ga amari zyôbu zya naikara
ippai sanpo site
hayaku genki ni naruto i'i ne

Sô sitara
itumo issyo ni
sanpo ga dekiru ne

Sô sitara
itumo issyo ni
kakekko ga dekiru ne

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散歩さんぽ
  木村達也きむらたつや

今日きょうはシロと散歩さんぽかけるよ
そらには太陽たいようがぴかぴかひかって
とってもよいお天気てんきだね
さわやかなかぜいているね

シロはちいさくてせていて
からだがあまり丈夫じょうぶじゃないから
いっぱい散歩さんぽして
はや元気げんきになるといいね

そうしたら
いつもいっしょに
散歩さんぽができるね

そうしたら
いつもいっしょに
かけっこができるね



散歩
  木村達也

今日はシロと散歩に出かけるよ
空には太陽がぴかぴか光って
とってもよいお天気だね
さわやかな風が吹いているね

シロは小さくて痩せていて
体があまり丈夫じゃないから
いっぱい散歩して
早く元気になるといいね

そうしたら
いつもいっしょに
散歩ができるね

そうしたら
いつもいっしょに
かけっこができるね

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かいもの
    きむらたつや

きょうはシロとかいものだよ
きもちのいいおてんきだね
シロといっしょにあるくと
うきうきしたきぶんになるよ

スーパーマーケットの
おじさんにとめられたよ
いぬといっしょに
はいっちゃいけないんだって

ごめんね、シロ
ここでまっていてね
スーパーにははいれないんだ

ごめんね、シロ
さびしそうなかおをしないで
すぐにもどってくるからね

Kaimono
    Kimura Tatuya

Kyô wa siro to kaimono da yo
Kimoti no i'1 otenki dane
Siro to issyo ni aruku to
ukiukisita kibun ni naru yo

Sûpâmâketto no
ozisan ni tomerareta yo
Inu to issyo ni
haittya ikenain datte

Gomenne、siro
Kokode matte ite ne
Sûpâmâketto ni wa hairenain da

Gomenne、siro
Sabisisôna kao o sinaide
suguni modotte kurukara ne

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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もの
   木村達也きむらたつや

今日きょうはシロとものだよ
気持きもちのいいお天気てんきだね
シロといっしょにあるくと
うきうきした気分きぶんになるよ

スーパーマーケットの
おじさんにめられたよ
いぬといっしょに
はいっちゃいけないんだって

ごめんね、シロ
ここでっていてね
スーパーにはれないんだ

こめんね、シロ
さびしそうなかおをしないで
すぐにもどってくるからね



買い物
   木村達也

今日はシロと買い物だよ
気持ちのいいお天気だね
シロといっしょに歩くと
うきうきした気分になるよ

スーパーマーケットの
おじさんに止められたよ
犬といっしょに
入っちゃいけないんだって

ごめんね、シロ
ここで待っていてね
スーパーには入れないんだ

こめんね、シロ
寂しそうな顔をしないで
すぐに戻ってくるからね

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おおきないぬ
   きむらたつや

シロとまちをあるいていたら
おおきないぬにであったよ
くろくておおきなからだ
どうどうとしてりっぱだね

でも、ぼくはシロがすきだよ
ちいさくてぶさいくで
あまりかしこそうじゃないけど
ぼくはシロがだいすきさ

どうどうとあるいてほしいな
しっぽをまるめて
あるかなくてもいいよ

あたたかくてやさしくて
シロはシロのいいところが
いっぱいあるよ

Ôkina inu
   Kimura Tatuya

Siro to mati o aruite itara
ôkina inu ni deatta yo
Kurokute ôkina karada
Dôdô to site rippa dane

Demo、boku wa siro ga suki dayo
ti'isakute busaiku de
amari kasikosôzya naikedo
boku wa siro ga daisuki sa

Dôdô to aruite hosi'i na
Sippo o marumete
arukanakute mo i'i yo

Atatakakute yasasikute
siro wa siro no i'i tokoro ga
ippai aru yo

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おおきないぬ
     木村達也きむらたつや

シロとまちあるいていたら
おおきないぬ出会であったよ
くろくておおきなからだ
堂々どうどうとして立派りっぱだね

でも、ぼくはシロがきだよ
ちいさくて不細工ぶさいく
あまりかしこそうじゃないけど
ぼくはシロが大好だいすきさ

堂々どうどうあるいてしいな
しっぽをまるめて
あるかなくてもいいよ

あたたかくてやさしくて
シロはシロのいいところが
いっぱいあるよ

大きな犬
     木村達也

シロと街を歩いていたら
大きな犬に出会ったよ
黒くて大きな体
堂々として立派だね

でも、僕はシロが好きだよ
小さくて不細工で
あまり賢そうじゃないけど
僕はシロが大好きさ

堂々と歩いて欲しいな
しっぽを丸めて
歩かなくてもいいよ

あたたかくて優しくて
シロはシロのいいところが
いっぱいあるよ

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しゃぼんだま
    きむらたつや

ぼくがしゃぼんだまを
ふうっとふくと
にじいろのちいさなたまが
いっぱいでてきたよ

しゃぼんだまは
かぜにふかれて
シロのまわりに
いっぱいとんだよ

たいようのひかりにてらされ
きらきらとひかって
とてもきれいだね

しゃぼんだまに
かこまれたみちを
シロがはしっていったよ

Syabondama
    Kimura Tatuya

Boku ga syabondama o
hûtto huku to
Nizi'iro no ti'isana tama ga
ippai dete kita yo

Syabondama wa
kaze ni hukarete
Siro no mawari ni
ippai tonda yo

Taiyô no hikari ni terasare
kirakira to hikatte
totemo kirei dane

Syabondama ni
kakomareta miti o
siro ga hasitte itta yo

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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しゃぼんたま
   木村達也きむらたつや

ぼくがシャボンたま
ふうっとくと
虹色にじいろちいさなたま
いっぱいできたよ

シャボンたま
かぜかれて
シロのまわりに
いっぱいんだよ

太陽たいようひかりらされ
きらきらとひかって
とてもきれいだね

シャボンたま
かこまれたみち
シロがはしっていったよ


しゃぼん玉
   木村達也

僕がシャボン玉を
ふうっと吹くと
虹色の小さな玉が
いっぱいできたよ

シャボン玉は
風に吹かれて
シロのまわりに
いっぱい飛んだよ

太陽の光に照らされ
きらきらと光って
とてもきれいだね

シャボン玉に
かこまれた道を
シロが走っていったよ

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ゆき
    きむらたつや

まちのきょうかいがかねをならして
ゆうぐれどきがちかづいてきた
しろいゆきがひらひらと
まってきたね

さむいかぜがふいて
ぼくはきょうかいのいしだんで
ひざをかかえて
ふるえていたよ

シロはぼくのよこに
しずかによりそって
ちいさくないていた

さむいひだね
そばにシロがいてくれて
よかったよ

Yuki
    Kimura Tatuya

Mati no kyôkai ga kane o narasite
yûguredoki ga tikaduite kita
Siroi yuki ga hirahira to
matte kita ne

Samui kaze ga huite
boku wa kyôkai no isidan de
hiza o kakaete
huruete ita yo

Siro wa boku no yoko ni
sizukani yorisotte
ti'isaku naite ita

Samui hi dane
Soba ni siro ga itekurete
yokatta yo

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ゆき
  木村達也きむらたつや

まち教会きょうかいかねらして
夕暮ゆうぐときちかづいてきた
しろゆきがひらひらと
ってきたね

さむかぜいて
ぼく教会きょうかい石段いしだん
ひざをかかえて
ふるえていたよ

シロはぼくよこ
しずかにりそって
ちいさくいていた

さむだね
そばにシロがいてくれて
よかったよ



  木村達也

街の教会が鐘を鳴らして
夕暮れ時が近づいてきた
白い雪がひらひらと
舞ってきたね

寒い風が吹いて
僕は教会の石段で
ひざをかかえて
震えていたよ

シロは僕の横に
静かに寄りそって
小さく鳴いていた

寒い日だね
そばにシロがいてくれて
よかったよ

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いっしょ
  きむらたつや

いつもシロといっしょだよ
うれしいときは
いっしょにかけまわって
あそんだよ

いつもシロといっしょだよ
さびしいときは
ほしをみながら
いっしょにあるいたね

かぜのふくまちかどで
ふるえていたシロ
ぼくのともだちだよ

あたたかそうな
しろいけのシロ
ぼくのともだちだよ

Issyo
     Kimura Tatuya

Itumo siro to issyo dayo
Uresi'i toki wa
issyo ni kakemawatte
asonda yo

Itumo siro to issyo dayo
Sabisi'i toki wa
hosi o minagara
issyo ni aruita ne

Kaze no huku matikado de
huruete ita siro
Boku no tomodati dayo

Atatakasô na
siroi ke no siro
Boku no tomodati dayo

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いっしょ  
  木村達也きむらたつや

いつもシロといっしょだよ
うれしいときは
いっしょにかけまわって
あそんだよ

いつもシロといっしょだよ
さびしいときは
ほしをみながら
いっしょにいたね

かぜ街角まちかど
ふるえていたシロ
ぼくのともだちだよ

あたたかそうな
しろのシロ
ぼくのともだちだよ

いっしょ  
  木村達也

いつもシロといっしょだよ
うれしいときは
いっしょにかけまわって
あそんだよ

いつもシロといっしょだよ
さびしいときは
星をみながら
いっしょにいたね

風の吹く街角で
ふるえていたシロ
ぼくの友だちだよ

あたたかそうな
白い毛のシロ
ぼくの友だちだよ

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はやいね
   きむらたつや

シロははしると
すごくはやいね
ぼくはとても
おいつかないや

シロははしっても
つかれないね
ぼくがやすんでいるときも
まだはしれそうだね

いいなあ、シロは
ぼくはおそくて
いつもどべだから

すごいなあ、シロは
ぼくはくるしくて
すぐにあきらめてしまうから

Hayai ne
   Kimura Tatuya

Siro wa hasiru to
sugoku hayai ne
Boku wa totemo
oitukanai ya

Siro wa hasitte mo
tukarenai ne
Boku ga yasunde iru toki mo
mada hasiresô dane

i'ina、siro wa
Boku wa osokute
itumo dobe dakara

Sugoinâ^、siro wa
boku wa kurusikute
sugu ni akiramete simaukara

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はやいね  
  木村達也きむらたつや

シロははしると
すごくはやいね
ぼくはとても
おいつかないや

シロははしっても
つかれないね
ぼくがやすんでいるときも
まだはしれそうだね

いいなあ、シロは
ぼくはおそくて
いつもどべだから

すごいなあ、シロは
ぼくはくるしくて
すぐにあきらめてしまうから


はやいね  
  木村達也

シロは走ると
すごくはやいね
ぼくはとても
おいつかないや

シロは走っても
つかれないね
ぼくが休んでいるときも
まだ走れそうだね

いいなあ、シロは
ぼくはおそくて
いつもどべだから

すごいなあ、シロは
ぼくは苦しくて
すぐにあきらめてしまうから

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ほしに
    きむらたつや

ゆきのふるさむいよるに
かぜふくまちかどでふるえていた
けのいろがしろいので
シロとなづけて
いつもいっしょにあそんだ

あさはいっしょにさんぽして
うれしいときは
いっしょにもりをかけまわった
さびしいよるは
ほしをみながら
いっしょにはなしあったね

でもながいときがながれて
シロはほしになった
さむいよぞらにかがやくほしに

ふゆのよるはさむくないかい
ぼくはきょうもここで
ほしをみているよ
きみとほしをみながら
いっしょにすごしたこのばしょで

Hosi ni
     Kimura Tatuya

Yuk ino huru samui yoru ni
kaze huku matikado de huruete ita
Ke no iro ga siroi node
siro to nadukete
itumo issyo ni asonda

Asa wa issyo ni sanpo site
uresi'i toki wa
issyo ni mori o kakemawatta
Sabisi'i yoru wa
hosi o minagara
issyo ni hanasiatta ne

Demo nagai toki ga nagarete
siro wa hosi ni natta
samui yozora ni kagayaku hosi ni

Huyu no yoru wa samukunaikai
Boku wa kyô mo koko de
hosi o mite iru yo
kimi to hosi o minagara
issyo ni sugosita kono basyo de

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ほし
  木村達也きむらたつや

ゆきさむよる
風吹かぜふ街角まちかどふるえていた
いろしろいので
シロとづけて
いつも一緒いっしょあそんだ

あさ一緒いっしょ散歩さんぽして
うれしいとき
一緒いっしょもりまわった
さびしいよる
ほしながら
一緒いっしょはなしあったね

でもながときながれて
シロはほしになった
さむ夜空よぞらかがやほし

ふゆよるさむくないかい?
ぼくは今日きょうもここで
ほしているよ
きみとほしながら
一緒いっしょにすごしたこの場所ばしょ


星に
  木村達也

雪の降る寒い夜に
風吹く街角で震えていた
毛の色が白いので
シロと名づけて
いつも一緒に遊んだ

朝は一緒に散歩して
うれしい時は
一緒に森を駆け回った
寂しい夜は
星を見ながら
一緒に話しあったね

でも長い時が流れて
シロは星になった
寒い夜空に輝く星に

冬の夜は寒くないかい?
ぼくは今日もここで
星を見ているよ
きみと星を見ながら
一緒にすごしたこの場所で

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ごめんね
   きむらたつや

ごめんねシロ
なにもしてあげられなくて
もっとさんぽにいってあげれば
よかったなあ

ごめんねシロ
なにもしてあげられなくて
もっとあそんであげれば
よかったなあ

ごめんね
じぶんのことで
せいいっぱいだったんだ

ごめんね
なにもしてあげられなくて
ごめんね・・・


Gomenne
   Kimura Tatuya

Gomenne siro
Nanimo site agerarenaku te
Motto sanpo ni itte agereba
yokatta nâ^

Gomenne siro
Nanimo site agerarenakute
Motto asonde agereba
yokattanâ

Gomenne
Zibun no koto de
sei'ippai dattan da

Gomenne
Nanimo site agerarenakute
Gomenne・・・

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ごめんね
   木村達也きむらたつや

ごめんねシロ
なにもしてあげられなくて
もっと散歩さんぽってあげれば
よかったなあ

ごめんねシロ
なにもしてあげられなくて
もっとあそんであげれば
よかったなあ

ごめんね
自分じぶんのことで
精一杯せいいっぱいだったんだ

ごめんね
なにもしてあげられなくて
ごめんね・・・


ごめんね
   木村達也

ごめんねシロ
何もしてあげられなくて
もっと散歩に行ってあげれば
よかったなあ

ごめんねシロ
何もしてあげられなくて
もっと遊んであげれば
よかったなあ

ごめんね
自分のことで
精一杯だったんだ

ごめんね
何もしてあげられなくて
ごめんね・・・

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さむいよる
     きむらたつや

さむいよるだね
くうきがすんで
ほしがうつくしく
またたいている

さむいよるだね
つめたいかぜがふいて
このはがひどく
ゆれている

ふかふかのけの
シロがそばに
いるといいのにな

あたたかいぬくもりの
シロがそばに
いるといいのにな

Samui yoru
     Kimura Tatuya

Samui yoru dane
Kûki ga sunde
hosi ga utukusiku
matataite iru

Samui yoru dane
Tumetai kaze ga huite
konoha ga hidoku
yurete iru

Hukahuka no ke no
siro ga soba ni
iru to i'i no nina

Atatakai nukumori no
siro ga soba ni
iru to i'i nonina

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さむよる
  木村達也きむらたつや

さむよるだね
空気くうきんで
ほしうつくしく
またたいている

さむよるだね
つめたいかぜいて
がひどく
れている

ふかふかの
シロがそばに
いるといいのにな

あたたかいぬくもりの
シロがそばに
いるといいのにな


寒い夜
  木村達也

寒い夜だね
空気が澄んで
星が美しく
瞬いている

寒い夜だね
冷たい風が吹いて
木の葉がひどく
揺れている

ふかふかの毛の
シロがそばに
いるといいのにな

あたたかいぬくもりの
シロがそばに
いるといいのにな

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ゆめのなかで
     きむらたつや

ぼくがさびしいとき
じっとみつめると
シロもぼくを
じっとみつめた

ぼくがうれしいとき
あたまをなでると
シロもうれしそうに
しっぽをふった

ゆめのなかで
シロにあえたよ
げんきそうだった

ゆめのなかで
シロははしっていたよ
きらきらぼしのなかを

Yume no naka de
     Kimura Tatuya

Boku ga sabisi'i toki
zitto mitumeru to
siro mo boku o
zitto mitumeta

Boku ga uresi'i toki
atama o naderu to
siro mo uresisô ni
sippo o hutta

Yume no naka de
siro ni aeta yo
Genk isô datta

Yume no nakade
siro wa hasitte ita yo
Kirakirabosi no naka o

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ゆめなか
    木村達也きむらたつや

ぼくがさびしいとき
じっとつめると
シロもぼくを
じっとつめた

ぼくがうれしいとき
あたまをなでると
シロもうれしそうに
しっぽをふった

ゆめなか
シロにえたよ
元気げんきそうだった

ゆめなか
シロははしっていたよ
きらきらほしなか


夢の中で
    木村達也

ぼくが寂しい時
じっと見つめると
シロもぼくを
じっと見つめた

ぼくがうれしい時
頭をなでると
シロもうれしそうに
しっぽをふった

夢の中で
シロに会えたよ
元気そうだった

夢の中で
シロは走っていたよ
きらきら星の中を

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はるのひ
  きむらたつや

ぽかぽかと
あたたかい
はるのひ

にゃーお にゃーお
ごろごろ ごろごろ

ねこはいいな
しあわせそうだな

すやすや ぐうぐう
すやすや ぐうぐう

ぼくも
ねこになれば
よかったかなあ

Haru no hi
  Kimura Tatuya

Pokapoka to
atatakai
haru no hi

Nyaô nyaô
Gorogoro gorogoro

Neko wa i'i na
Siawasesô dana

Suyasuya gûu^gûu^
Suyasuya gûu^gûu^

Boku mo
neko ni nareba
yokatta kanâ

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はる
  きむらたつや

ぽかぽかと
あたたかい
はる

にゃーお にゃーお
ごろごろ ごろごろ

ねこはいいな
しあわせそうだな

すやすや ぐうぐう
すやすや ぐうぐう

ぼくも
ねこになれば
よかったかなあ


春の日
  きむらたつや

ぽかぽかと
あたたかい
春の日

にゃーお にゃーお
ごろごろ ごろごろ

ねこはいいな
しあわせそうだな

すやすや ぐうぐう
すやすや ぐうぐう

ぼくも
ねこになれば
よかったかなあ

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やねのうえのねこ
   きむらたつや

きみはやねのうえで
ずっととおくをみていたね
そらにはうすいくもがうかんで
あたたかなひがさしていた

きみのしせんのさきには
なにがあるのかな
とおくにいってしまった
たいせつなひとのおもいで?

とおくのまちは
はるのかすみのなか
ぼんやりとしている

いつまでも
みつめていたね
あおいそらのした


Yane no ue no neko
   Kimura Tatuya

Kimi wa yane no ue de
zutto tôku o mite ita ne
Sora ni wa usui kumo ga ukan de
atatakana hi ga sasite ita

Kimi no sisen no saki ni wa
nani ga arunoka na
tôku ni itte simatta
taisetuna hito no omoide?

Tôku no mati wa
haru no kasumi no naka
bon'yari to site iru

Itumade mo
mitumete ita ne
Aoi sora no sita


Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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屋根やねかみねこ
     木村達也きむらたつや

きみは屋根やねうえ
ずっととおくをていたね
そらにはうすいくもかんで
あたたかながさしていた

きみの視線しせんさきには
なにがあるのかな
とおくにってしまった
大切たいせつひとおも

とおくのまち
はるかすみのなか
ぼんやりとしている

いつまでも
つめていたね
あおそらしも


屋根の上の猫
     木村達也

きみは屋根の上で
ずっと遠くを見ていたね
空にはうすい雲が浮かんで
暖かな日がさしていた

きみの視線の先には
何があるのかな
遠くに行ってしまった
大切な人の思い出?

遠くの街は
春の霞のなか
ぼんやりとしている

いつまでも
見つめていたね
青い空の下

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にんじゃ
    きむらたつや

ぶんしんのじゅつがつかえたら
いちにちでおおくのともだちと
いっぱいあそべるかな?

まいにちきのうえをとんで
たかくとべるようになったら
ほしがつかめるようになるかな?

Ninzya
    Kimura Tatuya

Bunsin no zyutu ga tukaetara
itiniti de ôku no tomodati to
ippai asoberu kana?

Mainiti ki no ue o tonde
takaku toberuyô ni nattara
hosi ga tukameruyô ni narukana?

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

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忍者にんじゃ
      木村達也きむらたつや

分身ぶんしんじゅつ使つかえたら
一日ついたちおおくの友達ともだち
いっぱいあそべるかな?

毎日木まいにちきかみんで
たかべるようになったら
ほしがつかめるようになるかな?


忍者
      木村達也

分身の術が使えたら
一日で多くの友達と
いっぱい遊べるかな?

毎日木の上を跳んで
高く跳べるようになったら
星がつかめるようになるかな?