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童詩
ねむるきみに

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おおきなまるいつき
ひとりであるくきみ
あかいはなたばをおくりたい
よるのうみで
つかれてねむるきみに
やねにふるゆき

 もどる つぎへ

おおきなまるいつき
   きむらたつや

きょうは
おつきみのひだね
おだんごをもって
でかけよう

きみの
おおきなひとみが
つきのひかりを
うつしている

おおきなまるいつきが
あかるくかがやいて
まちをてらしているよ

おおきなくろいひとみが
あかるくかがやいて
ぼくのこころをてらしているよ

Ôkina marui tuki
      Kimura Tatuya
kyô wa
otukimi no hi dane
Odango o motte
dekake yô

Kimi no ôkina hitomi ga
tuki no hikari o utusite iru

Ôkina marui tuki ga
akaruku kagayaite
mati o terasite iru yo

Ôkina kuroi hitomi ga
akaruku kagayaite
boku no kokoro o terasite iru yo

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おおきなまるつき
   木村達也きむらたつや
今日きょう
月見つきみだね
団子だんごって
出掛でかけよう

きみおおきなひとみ
つきひかりうつしている

おおきなまるつき
あかるくかがやいて
まちらしているよ

おおきなくろひとみ
あかるくかがやいて
ぼくこころらしているよ


大きな丸い月
   木村達也

今日は
お月見の日だね
お団子を持って
出掛けよう

君の
大きな瞳が
月の光を
映している

大きな丸い月が
明るく輝いて
街を照らしているよ

大きな黒い瞳が
明るく輝いて
僕の心を照らしているよ

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ひとりであるくきみ
     きむらたつや

ひとりで
くらやみをあるくきみ
そのよこをいっしょに
あるいてあげたい

つめたいかぜがふいたら
そっとさえぎって
まもってあげたい

ひとりで
おもいにもつをもつきみ
そのにもつをそっと
もってあげたい

つらいおもさを
そっとささえて
たすけてあげたい

Hitori de aruku kimi
     Kimura Tatuya

Hitori de
kurayami o aruku kimi
Sono yoko o issyo ni
aruite agetai

Tumetai kaze ga huitara
sotto saegitte
mamotte agetai

Hitori de
omoi nimotu o motu kimi
Sono nimotu o sotto
motte agetai

Turai omosa o
sotto sasaete
tasukete agetai

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ひとりであるきみ
    木村達也きむらたつや
ひとりで
暗闇くらやみあるきみ
そのよこ一緒いっしょ
あるいてあげたい

つめたいかぜいたら
そっとさえぎって
まもってあげたい

ひとりで
おも荷物にもつきみ
その荷物にもつをそっと
ってあげたい
つらおもさを
そっとささえて
たすけてあげたい


独りで歩く君
   木村達也

独りで
暗闇を歩く君
その横を一緒に
歩いてあげたい

冷たい風が吹いたら
そっと遮って
守ってあげたい

独りで
重い荷物を持つ君
その荷物をそっと
持ってあげたい

辛い重さを
そっと支えて
助けてあげたい

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あかいはなたばをおくりたい
      きむらたつや

おたんじょうびには
おめでとうといって
あかいはなたばを
おくりたい

あめのきせつに
あかいはなが
きっとにあうとおもうから

クリスマスには
おめでとうといって
あたたかいマフラーを
おくりたい

ゆきのきせつには
しろいマフラーが
きっとにあうとおもうから

Akai hanataba o okuritai
      Kimura Tatuya

Otanzyôbi ni wa
omedetô to itte
akai hanataba o
okuritai

Ame no kisetu ni
akai hana ga
kitto niau to omô kara

Kurisumasu ni wa
omedetô to itte
atatakai mahurâ o
okuritai

Yuki no kisetu ni wa
siroi mahurâ ga
kitto niau to omô kara

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あか花束はなたばおくりたい
   木村達也きむらたつや
誕生日たんじょうびには
おめでとうとって
あか花束はなたば
おくりたい

あめ季節きせつ
あか花束はなたば
きっと似合にあうとおもうから

クリスマスには
おめでとうとって
あたたかいマフラーを
おくりたい

ゆき季節きせつには
しろいマフラーが
きっと似合にあうとおもうから


赤い花束を贈りたい
   木村達也

お誕生日には
おめでとうと言って
赤い花束を
贈りたい

雨の季節に
赤い花束が
きっと似合うと思うから

クリスマスには
おめでとうと言って
暖かいマフラーを
贈りたい

雪の季節には
白いマフラーが
きっと似合うと思うから

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よるのうみで
   きむらたつや

よるのうみを
じっとながめて
なにを
まっているの?

とおりすぎる
ふねのひかりは
あらわれては
またきえるだけ

まっているのは
やさしいあのひとの
なつかしいこえ?
いのっているのは
やさしいあのひとの
あたたかいぬくもり?  

Yoru no umi de
   Kimura Tatuya

Yoru no umi o
zitto nagamete
nani o
matte iru no?

Tôri sugiru
hune no hikari wa
arawarete wa
mata kieru dake

Matte iru no wa
yasasi'i ano hito no
natukasi'i koe?
Inotte iru no wa
yasasi'i ano hito no
atatakai nukumori?

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よるうみ
   木村達也きむらたつや

よるうみ
じっとながめて
なに
っているの?

とおぎる
ふねひかり
あらわれては
またえるだけ

っているのは
やさしいあのひと
なつかしいこえ
いのっているのは
やさしいあのひと
あたたかいぬくもり?



夜の海で
   木村達也

夜の海を
じっと眺めて
何を
待っているの?

通り過ぎる
船の光は
現れては
また消えるだけ

待っているのは
優しいあの人の
懐かしい声?
祈っているのは
優しいあの人の
温かいぬくもり?



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つかれてねむるきみに
   きむらたつや

つかれてねむるきみに
あかいリボンを
おくってあげたい
あまいろのかみに
きっとにあうと
おもうから

つかれてねむるきみに
あかいリンゴを
おくってあげたい
めざめたきみがそっとたべて
すてきなえがおを
みせてくれるとおもうから

Tukarete nemuru kimi ni
    Kimura Tatuya

Tukarete nemuru kimi ni
akai ribon o
okutte agetai
Amairo no kami ni
kitto niau to
omô kara

Tukarete nemuru kimi ni
akai ringo o
okutte agetai
Mezameta kimi ga sotto tabete
sutekina egao o
misete kureru to omô kara

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つかれてねむきみ
   木村達也きむらたつや

つかれてねむきみ
あかいリボンを
おくってあげたい
亜麻色あまいろかみ
きっと似合にあうと
おもうから

つかれてねむきみ
あか林檎りんご
おくってあげたい
目覚めざめたきみがそっとべて
素敵すてき笑顔えがお
せてくれるとおもうから


疲れて眠る君に
   木村達也

疲れて眠る君に
赤いリボンを
贈ってあげたい
亜麻色の髪に
きっと似合うと
思うから

疲れて眠る君に
赤い林檎を
贈ってあげたい
目覚めた君がそっと食べて
素敵な笑顔を
見せてくれると思うから

 もどる
やねにふるゆき
   きむらたつや

しずかなもりに
ゆきが
ふりつづいている

おやすみ
ぼうや
あたたかくして
おねむりなさい

おやすみ
ぼうや
やさしいうたで
おねむりなさい

もりのいえのやねに
ゆきが
しずかにふりつづいている

Yane ni huru yuki
   Kimura Tatuya

Sizukana mori ni
yuki ga
huri tuduite iru

Oyasumi
bôya
atatakaku site
onemuri nasai

oyasumi
bôya
yasasi'i uta de
onemuri nasai

Mori no ie no yane ni
yuki ga
sizukani huri tuduite iru

Â Î Û Ê Ô â î û ê ô
â î û ê ô

もどる
屋根やねゆき
  木村達也きむらたつや

しずかなもり
ゆき
つづいている

おやすみ
ぼう
あたたかくして
ねむりなさい

おやすみ
ぼう
やさしいうた
ねむりなさい

もりいえ屋根やね
ゆき
しずかにつづいている


屋根に降る雪
  木村達也

静かな森に
雪が
降り続いている

おやすみ
坊や
暖かくして
お眠りなさい

おやすみ
坊や
優しい歌で
お眠りなさい

森の家の屋根に
雪が
静かに降り続いている